ママブロネタ「コラム」からの投稿
「いじめ」は、なくならないのでしょうか。
みなさまこんばんは。
ピアニスト＆コーチングピアノ講師の美麗です。
今日は久しぶりの「ママコラム」の投稿です。
子どもたちのいじめが増えています。
いじめで自分の命の危険を冒す子どもも増えています。
それはいったいなぜなのでしょうか。
また、減って行くことはないのでしょうか。
「いじめられている人は人の気持ちが痛いほど分かる」
いじめられている人ほど、人の傷みがよくよく分かっていることが多いと思います。
自分がいじめられているからこそ、その辛さが痛いほど分かります。
それを見ているだけで、自分も辛くなります。
でも、いつかはその辛さから解放されたいと強く願うでしょう。
そしてその「願い」は、人生を逆転させてしまいます。
自分はもうこの辛さは味わいたくないと、その思いが強ければ強いほど、
いつか、「自分もいじめる側に立ってやる」と思う自分が出て来てしまうのです。
いじめられている人の気持ちが痛いほど分かるはずの、優しい人が、
「もう自分はこんな辛い思いをしたくない」と、
いじめられる人はいつか「いじめる側に回る」
かも知れないのです。いじめる側に回ろうと決意する為には、まず「自分の傷み」を隠すことから始めます。
私は辛くない。いつか幸せになってやる。辛いこの環境から抜け出したい、早く。早く。
そして「人の傷み」を分かる自分をも隠そうとします。
「人の傷みを分かる自分を偽り、消そうとします。」
人の傷みを「分かろうとすることをやめてしまう」のです。
それをやめようとすることは、「自分が味わった傷みさえも消し去ろうとする」ことになります。自分の傷みを消さなければ、人の傷みも消えません。
そうして、自分の気持ちに嘘をついて、
自分は辛くないんだ、と、辛かった記憶をけし、
痛みや辛さを隠して、フタをします。
「偽りの自分」は、こうして出来上がるのです。
すると、いじめられていた人は、人をいじめても、何も感じなくなります。
偽りの自分は、次に他人に目を向けた時、
他人が辛い思いをしていても、フタをして見ないようにします。
そうして偽りの自分は他人をいじめ始めます。傷みが分からないからです。
相手の気持ちを分かろうとしない、ということは、
相手を客観的に見れないということです。
当然、自分のことも客観的に見ることは出来ません。
自分を人に置き換えて考えるとか、自分が相手の立場だったらどうなるとか、
そういったことを考えられなくなるのです。
やがて相手の立場だったらどうなる、ことを考えようとすることが、
恐怖に繋がっていくこともあるでしょう。
なぜなら、
「相手の気持ちが分かったらj分も辛くなるから」です。
偽りの自分は、自分が辛いから避けた自分です。
辛くなるのが嫌だから偽りの自分になったのに、またその辛い中に飛び込んで行くなんて、
想像しただけで恐怖でいたたまれないでしょう。
だから、偽りの自分でい続けようとします。
偽りの自分は、
自分の世界観だけでしか周りを見れてなくて、他人の気持ちや立場が分からない人になってしまうのです。
【真実（ほんとう）は、そんな人間ではなかったはず
です。人は誰しも、喜怒哀楽を持って生まれて来ます。
子どものころの、無邪気で純粋な自分を、思い出してみれば分かります。
泣いたり笑ったり、時には怒ったり、
嬉しい時には素直に喜んだはずです。
大人になるとそんな時間も立場も減って行きますね。
だからこそ、子どものころの自由な表現を許容することがとても大切です。
そんな人間の持つ自然な感情表現を、
誰かが、あるいは何かが原因で、抑えつけなければならなくなった時、
人は自分を偽り、自分に嘘をつき続け、
そうしているうちに自分が嘘をついていることすら、忘れてしまうこともあるのです。
もしもあなたが自分を偽っていて、
もしも「偽りの自分」に気付いたら。
まずは、思い切り泣いてみてもいいんです。
思い切り大声で笑っても、はしゃいでもいいんです。
人が人らしく生きるために、とても大切なことです。
そして次に、
とてもつらい事ですが、
自分が「辛くなる」作業をしなくてはなりません。
他人の気持ちが痛いほど分かったあなたなら、「辛くなる」ことが出来るはずです。
他人の辛さを、感じ取ってみてください。
本当の自分を取り戻す、第１歩です。
人が人として、人らしく生きるために。
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