ポーセリンアートのMiss-yu です。




この焼き〆の急須。

晴れて今日、持ち主様のところへ帰ります。


ほとんどの工程を本漆をつかって、最後は銀で仕上げました。






購入後すぐに注ぎ口が割れてしまって、

使われないままにされていたお急須。








割れたかけらも残っていなくて、


まずは、かけた部分の芯になる部分をつくります。









この急須は焼き〆で、

もし作業中に漆が付着すると、取れなくなってしまい、せっかくの生成りの肌に染みがついてしまうので、
作業の部分だけを除いて、あとは全てはビニールとマスキングテープで養生します。

もちろん注ぎの内側も。指が入らないので、
ピンセットの作業でした。








生漆と砥粉で作ったサビをつけます。





削って研ぎます。




研いではまたサビをつけ、削り、また研いではサビをつけ、
何回か繰り返して



下地の完成です。




ここまでで、半分の道のり。







ここから何工程かを経て

銀を蒔いて、固めて、磨いて完成しました。











わたしは今回、

最後の、最後の仕上げ〜内側の銀を蒔いて磨く作業を急いでしまったために
やり直しに1か月もかかってしまいました。

早く完成をみたい!の欲が、魔を射しました。
銀を蒔いたあと、3.4日おかないといけないのに、1日で磨きに入ったら、😰😰😰



「百里の道も九十九里をもってなかばとす」


急いてはことを仕損じる。

昔の人はうまいこと言ったもんだなと、おもいます。

この言葉が身に染みた、今回の金継ぎでした。



そのぶん、充実感でいっぱいです❣️

ありがとうございました😊😊💓


急須さん、これからのご活躍、楽しみです❣️

新なるうつわ人生を楽しんでください^_^