今日はパッチワーク&キルトのお話です。「地道にコツコツ」からの連想。
ちょっぴりだけ翻訳に関係のある話も登場します。
昨日の記事に書いた翻訳ストレッチは、「ちりも積もれば山となる」で地道にコツコツ続けることが大事なわけですが、私の趣味のパッチワーク&キルトにも共通するものがあります。
昔のアメリカを描いたドラマや映画のセットにキルト作品がひっそりと飾られていたり、アーミッシュのキルトも有名だし、最近ではハワイアンキルトなど、あちこちで目にする機会も多いのではないかと思います。
パッチワーク&キルトでは、小さなピースをたくさをつなぎ合わせ、中に綿を挟んでキルティングをし、小物やかばん、大作になるとタペストリーやベッドカバーなどに仕立てていきます。
このパッチワーク&キルト、ピースをつなげるのは基本、なみ縫い。
何十回、何百回、何千回ものなみ縫いの繰り返しにより、大作が生まれます。
私がパッチワーク&キルトを始めたのは、20代半ば、結婚して1年くらいくらい経ってからのことなのですが、朝晩遅くまで働き帰ってきたら食事の準備となんとなく時間を過ぎていくのにうんざりしたからです。
毎日少しずつでもいいから、なにかできることはないか?
そう考えて、ユーキャンのパッチワーク&キルト講座を受講したのでした。
布を切ったりするのは週末まとまった時間が取れる時に行い、カレーを煮ている数十分、お風呂が沸くまでの時間など、あらゆるスキマ時間でピースをつなぎあわせて作品づくりを進めました。まさに毎日のコツコツが実を結び、作品が完成していくのが本当に楽しいです。
ここ3年ほどは針を持つことはほとんどなくなりましたが、また少しずつでも進めてみたいなとは思っています。(まぁ、あれもこれもは無理なので、やるべきことを先にやってからになりますが。)
パッチワーク&キルトのイベントのうち最大のものとして、東京キルトフェスティバルというイベントがあります。毎年1月に、東京ドームで開催されます。
先週末に行ってきました。
パッチワーク&キルトは、私の母世代(60代から80代?)くらいの方の間で爆発的に流行したものの、その世代の高齢化が進んだせいか、だいぶ下火になってイベントや団体も少なくなってきました。
それが原因なのか、「国際キルトフェスティバル」の割には、今年は国際的な感じがあまりしなかったように思います。
翻訳に関わるものはないかと毎年あちこち探してみているのですが、今年はこれだけでした、残念。
例年のように海外のキルターのブースがなかった割には、海外から来た方がいつもより多かったようです。
それは、中山富美子さんというキルターさんによるモラの展示のためだったのではないかと思います。
本当に素晴らしい作品ばかりでした。
モラはパナマの手芸で、こんな感じ。
で、こんな感じの膨大な作品数にも圧倒されたのですが、モラの手法で表現されていた源氏物語54帖が、本当に素晴らしかったのです。
54作品は、完成までに7年かかったそうです。 (中山さんは80代)
一部の写真ですが、こんな感じです。
私は源氏物語が大好きで、源氏物語の原文購読の授業をとったりしたもので(『あさきゆめみし』ブームにのせられたともいう)、いつか源氏物語をモチーフにした作品を作りたいと思っていたので、いや、本当に感激しました。
御簾の内側が透けて見える様子もうまくモラの特徴を使って再現しているのには、思わず手をたたいてしまいました。
この作品群を見たくて来た外国人が多かったのかもしれませんね。
この源氏物語の作品をおさめた本が出ていることを知り、即購入。
本に載っている写真だと作品がぺったんこに見えてしまい、会場で見た作品の立体感が伝わってこないのがとても残念だったのですが、解説や世界観は伝わってきたのでとてもよかったです。
そうそう、キルトは英語では、quiltとか、quiltingになりますが、この発音って難しいと思うのは、私だけでしょうか?
例えば趣味について話した時に、I love quilting...と言うと、必ずと言っていいほどWhat?と聞き返されてしまいます。
ピースをつなぎ合わせる手芸のことだよ・・というと、ああ、「quilting!」と言われます。(そう言ったつもりだったんだけどな)
発音の悪さが問題か・・。