今週の『the Japan Times ST』の小さな記事に、こんな見出しの記事が載っていました。

 

Wrong seat sends ANA flight for Japan back to LA

 

これに対する日本語のタイトルは、

 

『Cテイゲン、夫とトラブルの全日空機に搭乗』

 

この記事については、私は何も知らない状態で読んだのですが、英語の表題を読んだ後すぐに下の和訳を見ても、いったいどういう内容の記事なのかさっぱりわかりませんでした。

 

日本語を見てまずは、「え?! Cテイゲンの夫が全日空機とトラブルをおこしたの?」と。

そして次に英語からの情報を付け加えて、「席が間違ってることで夫がトラブルをおこして、そのせいで飛行機がLAに戻ったのか?!」・・とかまで思ってしまいました。

 

本文を読んで、

 

搭乗者リストに名前がない人が搭乗していたため、出発してから数時間たってから、またLAに飛行機が引き返した。

Cテイゲンとその夫がたまたまその飛行機に乗っっていて、そのことについてTwitterで発信していた

 

・・ということがわかりましたが、それなら、

 

『Cテイゲン、トラブルの全日空機に夫と搭乗』

 

・・と書いて欲しかったな。

 

最近、Yahooの見出しやニュースやその他番組のテロップで、よく意味がわからなかったり、2つの意味に取れてしまって一体どっちの意味なのか悩まされることか度々あるのですが、新聞などの紙媒体でそういうのを見つけてしまうと、かなりがっかりしてしまいます。

 

限られた文字数で書かなくちゃいけないから仕方ないこともありますけどね。

語順をかえる程度で済むなら、頑張ってほしいですね。

 


 

ところで、私は本職では100%、副業のチェックでも9割くらいが英訳ですが、1割ほどは和訳も担当させてもらいます。

 

年が明けてからずっと和訳文書と格闘しています。

 

今回の翻訳はかなりのクセモノで、上記の新聞記事のように、どこに係るのかきちんと考えて訳されていなかったり、文法的な解釈ができていれば絶対こんな内容で訳さないだろう?!的な訳がたくさん。

 

でも、日本語だけ読むと、正しい訳っぽく見えるし、言い回しや表現はこなれた感じがする。(でも原文と比べると、実は違う。)

 

フィーリングで訳してるんじゃないかという感じです。(超訳?いや、それともちがうなあせる

 

今回の私の仕事は翻訳ではなくチェックなので、許容できない箇所しか指摘しないようにしていますが、「原文から思い浮かぶ絵」と「日本語訳から思い浮かぶ絵」が違いすぎて、指摘せずにはいられません。

 

許容範囲かどうかの判別にも時間がかかる。

あまりに時間がかかりすぎて、だんだんイヤになってきました。途中でやめるわけにはいかないので、後数日、頑張るしかないですけれど。

担当者には事情を説明して状況を説明し、条件についても相談中です。

 

私が受けるチェックでは、高品質の訳文に当たる可能性が比較的低いのですが(それ自体が問題汗)、和訳の場合、まだ自分の翻訳スタイルか確立されていない状態なのに怪しい和訳を見てばかりいると、感覚がおかしくなってきそうだし、無駄に時間がかかってばかりで得るものがあまりありません。

 

この案件が終わったら、当分和訳案件は受けるのをやめておこうかと思い始めています。

 

ああ、最後は愚痴のようになってしまいました。

現実逃避してブログを書いてみたけど、チェックの続きをやらねば・・・。

 


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