もともと彼の方からアプローチしてきた。
私にとっては恋愛対象外だったのに、この関係が始まった理由を探してみると…
彼が与えてくれる人だったから。
時間、モノ、お金etc
彼はたくさんのものを私に与えてくれる。
だから魅かれたのは事実。
もし、与えてくれなかったらきっと眼中になかった。
しばらくは彼の中で私がマイブームだったらしく
しょっ中時間をつくってくれていた。
でも日が経つごとにその頻度が減っていった。
そうなると私の中のザワザワが半端なく大きくなっていった。
仕事柄、その予定を目にする訳ですが
新しい謎の予定が入るたびにモヤモヤします。
心に激痛が走って、落胆する。
それってなんで?と考えると
大好きな彼が他の人と時間を過ごすことへの嫉妬。
一般的に考えると普通のことだよね。。
でも、私にとっては
いかに彼に求めていたかをつきつけられる出来事でもある。
与えてくれるから好き。
与えてくれないから嫌い。
そんな私の根底の利己的な考えが露呈される。
そんな時に見つけたエーリッヒフロムの「愛するということ」。
この本が私の価値観に大きな疑念をなげかけてくれた。
愛することは技術。
その言葉に驚いた。
愛するって感情だと思っていたから。
自然発生的な現象だと思っていたから。
でもそうじゃないんだ。
技術なんだ!!
この気づきと、お坊さんがいう「私にとって大きな学びになる」という言葉がリンクして、やっと彼という人を好きになった理由がわかった。
それからは求めることより与えることに注力しようという考えになった。
彼のことを考えて、ザワザワするのはいつも別の女性の影が見えた時。
この瞬間、私の中には
「彼を奪われた」
「彼に裏切られた」
「私を大切に扱ってくれない」
という信念がうずく。
そして胸が苦しくなる。
でも彼にしてみれば、ただ
好きな時に、好きな人に会い、好きな時間を過ごしているだけ。
だとしたら私は?
彼に私の方を向いて欲しいと必死になって
彼を求めてコントロールしようとしている。
そんな自分の浅はかさは理解できるけど
気持ちがついていかないのも事実。
こんな時、彼ともう離れたい!
そう思う気持ちと
彼との関係を通して変わりたい!
この二つの気持ちで葛藤する。
けど、最終的にはいつも後者を選んでる。
彼から何かを得ようという心理が私を苦しめるなら
私は彼や他の人に何が与えられるかしら?
と、切り替えようとすると心が少し穏やかになる。
愛する技術の修練はまだまだ道のりは遠いけど
いつか彼とう人との出逢いに心から感謝する日が来る。
そう信じています。
愛を与えてくれる人を探すことを卒業して
愛せる人へと私自身が進化したい。
そんな想いで日々過ごしています。