出産報告☆空白の1週間その2 | 素直な気持ち

素直な気持ち

最初の子を死産、2人目を望んでから流産、胞状奇胎を経験し、ようやく4人家族に…と思ったら、まさかの妊娠発覚で3人目を出産しました。気がつけば5人家族。歳の差姉弟、2歳差男の子育児、楽しんでいます。

さて、月曜日。夫はさすがに出勤すると思いきや、

この日も病院に来てくれました。

上司に事情を説明すると、生まれるまでそばにいてやれ!と

温かいお言葉をいただいたらしく…。

上司、実は6月頃に二人目が生まれる予定らしく、

そんなこともあって配慮してくれたんでしょうね。感謝です。


この日は看護学生が研修にきていて、

1人、私の担当に入りました。(事前にお願いされて承諾したので)

点滴の間、NSTをつけていて、1時間おきに

血圧などを計りにきて、後はおしゃべりなんかをして。

そして月曜日、いよいよ変化がありました。

午後になって、破水です。

毎朝、点滴の前に診察があるんだけど、この時点で子宮口は

まだ3センチ程度しか開いていません。

破水したので、誰もがいよいよだな、と思ったんですけど…。

この日も夕方に点滴が終わると、お腹の張りの波は遠のいていき…

この日の夜も病室に戻って寝ることに…。

夫くん、がっかりして帰って行きました。

火曜日も特に変わらず。

陣痛待機室で点滴している間、何組かの夫婦が出産していきました。

100%夫立ち合いでしたね~。

そしてカーテン越しに聞こえるうめき声、泣き声叫ぶ声を聞き、

火曜日が精神的に一番つらかった、という夫。


そして水曜日。この日は主治医が当直医で病棟にいました。

朝に診察、「今日、産みましょうね。」

点滴が始まりました。そしてただ時間だけが過ぎていく…。

とうとう、夕方4時、点滴もそろそろ終わりそうで、夕方の診察の時間。

少しだけ、いつもより痛いかも。看護師さんにそういいました。

診察、主治医は「点滴を延長しましょう。6時にもう一度診察します。」

そして、夫も交えて、主治医から今後の話が。

「今現在、お腹の赤ちゃんも元気で

お母さんの方も血液検査で問題がないのですが、

破水から二日たっていますし、できれば今日中にお産にしたいです」

「点滴以外に何かできることはないんですか??」

「点滴終わって、また落ち着いたら今日も病室に戻るんですか?」

夫が不機嫌な顔で主治医に食ってかかりました。

「今日中に有効な陣痛が来ない場合は、最悪、帝王切開になります。」

「それはいつですか?明日は祝日だけど、金曜日ですか?」

「その場合は明日帝王切開します。」


がーん叫びです。立ち合い出産したいために

何日もお休みをいただいて付き添ってくれた夫にしてみれば

結局帝王切開かよ??って感じですよね…。

でも、そんな話を二人がしてる間にも、私、

あの…お腹が痛くなってきたんですけど???

この時、いよいよ待ちに待った陣痛が始まっていました!!

午後4時のことです。

急に痛みが増してきて、あっという間に2分間隔??

苦痛に顔をゆがめ始めた私を見て、

それまで超不機嫌だった夫が

「お?それだよ、それ!その顔を待っていたんだよ!!」

「いいねえ、いいねえ。惚れ直しちゃうね~!」

「ちょっと飛び跳ねてもいい?」

なんてはしゃぎモード全開!

こっちはどんどん痛みが増してるって言うのに!

カーテンをあけて様子を見に来る看護師さんたち、

一同揃って

「あれ?なんかいつもと違う?」なんて暢気なコメント。

そうなんです、いつもと違うんです!!


痛みが増して、夫は待ってましたとばかりに腰をさすってくれて、

ちょうど夜勤の看護師さんと交代の時間だったらしいのですが、

午前中から付き添ってくれていた看護師さんが

そのまま私の面倒を見てくれました。

2分間隔、1分間隔、もうどんどん進んできて

これがあと何時間!?もう無理!って思ったころ…

「分娩台行きましょう!」え?早くないっすか??

分娩台に乗ると、準備もそこそこに

「もうそこに赤ちゃんがいる!全開大です。早くご主人呼んで!」

みんな大慌てです。

陣痛始まって2時間半、最後だけはあっという間のお産でした。


気がつけばこの日当直の主治医も助産師さんの隣で待機をしていて、

あれ、いつの間に…って感じ。

そしてカンガルーケアで胸の上に乗せられた赤ちゃん。


ずしっ


爪長っ。


すぐにおっぱいを含ませました。


こうして無事、夫立ち合いのもと、

長~~~くて短い出産を無事終えることができました。

会陰切開はなかったけれど、少し切れたとのこと、

一針だけ縫いました。臍の緒や胎盤も見せてもらいました。

胎盤、三角おにぎり型。とってもきれいな胎盤!と言われました。

夫はあれこれ写真を撮りまくり。

「本当についてるよ~」なんて。男の子です。

夫が家に帰ってから、私の実母に一部始終を話し、

最後に「ぶっちゃけ、うれしかったですねえ…」って言ったんだって。

普段は無口な夫ですが、本当にうれしかったんだろうねって母。


さて、最後の最後まで想定外のことが多かった妊娠、出産ですが、

最後に一番想定外だったこと。

それは生まれたベビーが…


3698g


だったことでしょうか。

でかっ!!

最後の1週間でしっかり成長したんでしょうか。

爪もすごく長かったし。

っていうか臨月に入ってからは位置ばかりが気になっていて

入院してからはとにかく早くでてきてくれ~ってばかりで

体重とか全く気にしてなかったんです。

39週でもお腹で動き回ったわが子が、

まさか3500越えで生まれてくるとは、想像しておりませんでした!!

お腹にわが子を乗せたまま、笑いが止まらなかった私。

1人目も3380gだったし、私自身も3500gで生まれたそうで

体質?遺伝?なんでしょうなあ。


NICU完備の大学病院ですからね。

この日は私の前に双子ちゃんも生まれて、

1人2200gだったとか。

新生児で1キロ以上違うって…すごいよね^^;


3度の帝王切開の危機を乗り越えて

(ま、原因作ったのもお前だけどね、と言いたいが)

無事、元気な男の子生まれました。


いろいろご心配おかけしまして、

そしてたくさんのコメントやメッセージ、ありがとうございました!


まだもう少し、「素直な気持ち」にお付き合いください。