前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。
今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。
そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。
この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。
尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。
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●QT眼想は思考をリラックスさせる
昔から、呼吸法と並んで能力開発に欠かせないのが膜想法でしょう。
瞑想法は、「目を閉じて意識を集中し、潜在意識と能力を目覚めさせよう」という能力開発の手法です。
通常イメージされるのは、座禅を組み、心を統一して邪念を取り払う。
無の境地が理想だから、静かな環境の中で何時間も座り込むといったイメージが典型かも知れません。
しかし、雑念を払うには、相当な訓練が必要となり、一朝一タで、無の境地に到達することは至難の技とされています。
実際、従来の眼想をしてみれば良くわかりますが、こういった眼想の方法で、悟りの境地に至ることはかなり難しいのではないでしょうか。
空気の良い、静かな環境の中でやってみると無我になった「ような」感じを受けることもあるかも知れませんが、実は中途半端に形だけまねをしたり、無理をして集中しようとすると却って「肉体と生体エネルギーのバランスを崩して」、勝手に体が動き出したり、訳のわからないことを口走ったり……とコントロールを失うことがあり、かなり危険な行為でもあります。
従来の「瞑想法」にはこのような弱点もあるのですが、これらの危険性を改善したのが「QT瞑想」です。
「QT瞑想」は、無理に我(われ)をなくそうとはしません。目も閉じません。
「QT眼想」は、目を半眼にして「思考の働きを残したまま」で、「瞑想状態」に入り、すぐに 「意識を戻す」という方法をとっています。
そのやり方は簡単で、目は開けておきます。そして、目を開けた状態から意識をボーッとさせ、目を半眼にしていくと、だんだん意識に対する外部刺激がなくなるので、その結果、ある一瞬、「意識」がカットされ、視覚が遮断されます。
これによって、意識のリラックス状態がもたらされます。
「QT眼想」の特徴は、肉体と生体エネルギーのバランスを保ちつつ、「意識のリラックス状態を得る」といおうやり方なのです。
こうすると、意識と肉体のコントロールを失うこともなく、しかも従来以上に、集中力をあげることができるはずです。
●「我(われ)」を忘れてはいけません
古来から瞑想法では「無の境地になる」「我を取り除く」「解脱をする」……等々に挑戦しようとして来ました。
基本的に人間はその構造から「欲がある」存在です。
時にはそれが原因で、人間関係のトラブルになってり、物欲で実を滅ぼしたりする例は枚挙に暇がありません。ですから人はそれらを超越しようと瞑想法を開発してきたのでしょう。
しかしながら、「無の境地になる、我を取り除く」……など、これは不可能なことです。
何故なら、現在の地球人の進化段階ではこれらを失くすことは「死を意味する」からです。
一度でも瞑想を経験した方はわかると思いますが、心を集中しようとしても雑念は次から次へとわいて来る事でしょう。
瞑想をすればするほど雑念が浮かんでくるのではないかと思われるほど、瞑想によって無の境地になったり、我を取り除いたりすることは難しいことです。
では、なぜ従来の瞑想では無の境地になることが難しいのでしょうか。
理由は簡単です。
何と言っても、基本的に「無理なことをやっている」からなのです。
こう言ってしまうともともこもないのですが、ここが大切でした。
to be continued
