前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。

今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。

そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。

 この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。

 尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。

 

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●すべての基礎となるQT呼吸法

 

 QT呼吸法は、人間の心身にとって必要な宇宙のエネルギーが効率的、能率的に取り入れられるような方法になっています。

 

 体をゆったりとリラックスさせ「大自然や宇宙の素晴らしいエネルギーを吸い込む」という気持ちで深く息を吸い込み、「ああ、体の中の悪いものが吐く息と一緒に出ていくんだなぁ~」とイメージしながら深く息を吐き出す、という呼吸を行います。

 

 このQT呼吸法を行うと、すっきりとすがすがしい気持ちになると思います。

 

 それは単に酸素がたっぷり体に補給されたのとはまったく違った感覚でしょう。

 プロローグでもお話ししましたが、私がこのQT呼吸法に行き着いたのは偶然からです。

 25歳のころ、自分の小児マヒを治そうと、心で「治れ、治れ」と毎日念じていました。念ずるというのは、自分の内部に必死にエネルギーを向けるということを意味していたのです。

 

 この時、無意識的ではありますが、「ある一定の呼吸法」を行っていたのです。

 

 エネルギーに集中していくと、自然に呼吸が変わって行きます。

 息を殺したり、時には深く吸ったり……、暗中模索しながらさまざまな呼吸を行う中で、自然と最も効率的な呼吸にたどり着き、それによって思いもかけないエネルギー摂取法に行き着いていたのです。

 

 呼吸法が変わって、自分にも想像できないエネルギーが体の中に取り入れられてくると、 体の中の、自らの生体エネルギーが活性化、強化されて行くようです。ある日そのエネルギーは 不治といわれた足まで回復させる奇跡を私にもたらしました。

 

 そして、れだけではなく体を癒す「ヒーリング能力」「予測能力」、その他の潜在能力にも気づきました。

 

 このように、呼吸には「エネルギーを取り入れる」という重要な働きがあると思います。

 

 私たちはともすると現実生活の中で、このことを忘れてしまいがちですが、この点をよくご理解いただければと思います。

 普通、社会でも「呼吸が浅いのは良くない」とか、能力向上をする場合「深い呼吸を心がける」というのは良く聞くことです。これらの真の意味は、浅い呼吸では大自然の有効なエネルギー供給が不十分で、身体が活性化しないことを自分自身の身体がよく知っているからなのだと思います。

 

 深い呼吸をするとそれだけ有効なエネルギーの補給が十分に行われ、その結果、ヒーリング能力が高まり、人間のさまざまな感覚や機能が増進します。

 

 それは 宇宙に存在する有効なエネルギーの補給によって生体エネルギーのバランスが安定し、生体エネルギーが元気になるからです。

 これまでにも古今東西、いろいろな方々によってさまざまな呼吸法が唱えられて来ましたが、どのような呼吸法であるにしても、基本的には宇宙からのエネルギーを取り入れ、人間の生体エネルギーを強化、活性かすることが、呼吸法の最大の目的なのだと思います。

 

 そのことを知った皆さんは、これからは呼吸というのは「肉体の維持」のためだけではなく、「宇宙と一体化して宇宙の有効なエネルギーを取り込む」という効果があるのだという意識をして欲しいと思います。


to be continued