前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。

今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。

そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。

 この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。

 尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。

 

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3 さまざまな能力の開花へ

 

●まず自分への治癒能力を身に付ける(セルフ・ヒーリング)

 

 生体エネルギーを鍛えることによる能力開発の手法で期待されるのは次のような能力でしょう。

 

①自己及び他者への治癒能力の向上(ヒーリング能力)

②コミュニケーション能力(テレパシー的能力)

③透視、先見能力(チャネリング能力)

 

 これらは比較的獲得しやすい能力と言えるでしょう。

 また生活においても非常に役立ちますので、多いにその開発をお勧めします。

 

 その他、人間の能力にはまだまだ未知の可能性もあると思いますが、 比較的獲得しやすい能力がこれらのものだと思います。

 

 ヒーリング能力は身体に直接影響する能力です。

 人間にはまだまだ多くの発見されていない病気や、新しく発生する病原菌が襲いかかる心配があります。

 医学においても新薬が次々と開発されていますが、本章の初めでもお話ししましたように、結局最後に大切になってくるのは自分の生命力の強さです。

 

 ですから私はいつも、病気になってからあわてて病院に行ったり、ヒーリングを受けようとするよりも、元気なうちに生命力、すなわち生体エネルギーを鍛える必要があるとお伝えしているのです。

 

 コミュニケーション能力とは、勘が鋭くなったり、相手の本質的性格を感じ取ったり、社会の雰囲気(社会とは個別の人間の集まりで、社会の雰囲気とは、それら個々の人々の想いが集まったもの)を読み取ったり、それらのデータから未来を予測する能力です。

 

 感覚が鋭くなると予知力や先見力が発達します。まさに「先を読む力」です。

 

 現在ではまだ科学的証明は出来ませんが、この分野も徐々に科学的研究の対象になりつつあります。「超心理学」として深く研究をなさっている先生もいらっしゃいます。いつかは科学的に証明される日も、そう遠いことではないと思っています。

 

 私はこの中でも能力開発の手始めは、「ヒーリング訓練」から始めて欲しいと思います。

 

 というのは、ヒーリングは比較的、簡単に獲得しやすい能力(もちろん奥は深いですが……)であり、ヒーリングに目覚めると、他の能力にも目覚めやすいからです。

 

 これらを決して難しく考える必要はありません。

 「面白そう!」、「ちょっとやってみようかな」。そういう軽い動機で十分だと思います。

 ヒーリングはとにかく理屈より、実践です。

 

 もちろん、ヒーリングの手法にはそれなりのコツがありますから、まずは手法を覚えることから出発します。

 そしてそれは思いのほか早く身につくものなのです。

 

 私はヒーリング(他人に行うヒーリング)を3つのレベルに分けています。

 

①ベーシック・ヒーリング(BHL)

 人間はだれでもエネルギーを持っています。本来はだれでも生体エネルギーによる癒しは出来るものなのです。それは昔から「手当て」などとも言われ、その片鱗が伝えられています。「相手の悪いところを自分ではよくわからないが、相手が言うところなどに手を当てて痛みなどを治すことができる」などは、この段階のヒーリングです。

 

②センシティブ・ヒーリング(SHL)

 相手の不調なところを感知することができ、なおかつその部分をヒーリング出来るレベルがこの段階です。実用的にはこの段階で十分です。

 

③ビジュアル・ヒーリング(VHL)

 言葉の通り、相手の不調なところを感知でき、なおかつそれがビジュアル的にイメージできる段階です。かなり高度なヒーリング技術といえるでしょう。このレベルでは「素質的な要素」がかなり関わってきますので、誰でも「訓練さえすれば」出来るというものではありません。

 

 基本的には実用レベルのセンシティブ・ヒーリング(SHL)の能力を目指すことをお勧めします。

 

 具体的なトレーニング手法については、第5章で詳しくお話しすることにしましょう。

 

to be continued