前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。

今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。

そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。

 この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。

 尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。

 

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●生体工ネルギーの変調とは?

 

 生体エネルギーの変調とは、例えば仮に、ここに「100」の波長を持った人がいるとしましょう。その人が、最愛の恋人を事故で失って落胆、絶望して精神状態が不安定になったなどの場合、本来なら「100」であるはずの波長が一時的に「60」に下がったりすることがあります。

 

 本来なら波長が「100」あることで、その人も人格をあらわしたり、肉体を維持しているのですから、一時的にでも「60」などという数値に下がったりすると人格にゆがみを生じさせたり肉体の故障、即ち病気を引き起こしたりすることが多々あります。

 

 これがエネルギー変調の悪影響です。

 

 電気でいうところの電圧が下がったような機能の低下をみせ、本来の働きを失ってしまいます。

 

 このような状態になると、エネルギー的にはその人のまわりに合体している他の「100の波長」の生体エネルギーの統率や管理ができなくなる事態も生じさせます。

 つまりメイン・コントロー ラーの、その「肉体および合体している生体エネルギーへの支配力が低下」するのです。

 

 それだけではありません。

 空間に存在している本来は「60の波長」を持つ肉体に合体すべき生体エネルギーも誤って吸い寄せ、それらがメイン・コントローラーと接触してしまうこともあるのです。

 そうなると、メイン・コントローラー本来の働きができなくなります。

 肉体を司るエネルギー部分がアンバランスになり、肉体的、精神的な不調としてあらわれます。

 

 少し前の話ですが、ある一家のご主人が家族に付き添われて相談にいらっしゃいました。 ご家族の話によりますと、数日前から突然、「神のお告げがあった。家族の身の上に何かが起こる」とか、「仕事上のことで、これこれを行わなければならない」というような神懸かった言葉をしゃべるようになったとのこと。

 どうしたものかというご相談でした。

 実際、相談を受けている最中にも「私は狐じゃ、お稲荷さまじゃ、お狐さまの予言を申そう」などと口走り始めたのです。

 いわゆる「霊がが取り憑いたような」状態です。その場ですぐにそのご主人の生体エネルギーを透視してみました。

 すると、メイン・コントローラーであるご主人自身の生体エネルギーがコントロール機能を放棄していることがわかりました。

 

 またその弱った生体エネルギーの意識を探っていくと、「私は精神的に非常に混乱している。思考能力が錯乱している」と訴えて来ます。

 家族にお聞きすると、ご主人の息子が学校でいじめにあっていて、それを大変苦にしていたそうで、その心労が精神に異常をもたらしていたのです。

 早速、ヒーリングを行いました。「ヒーリング」は生体エネルギーの波長を正常に戻す作用があります。

 

 もちろんそれだけで解決するはずはありません。

 もともとその波長がおかしくなった原因は、息子さんの「いじめの問題」に起因するのですから、その悩みの原因を取り除かない限り生体エネルギーも完全に正常には戻りません。

 そこでいじめの問題に対するアドバイスも同時に行わせていただきました。

 後日、その方はすっかり良くなられ、ご報告にいらっしゃいました。

 

 このご主人の場合を波長でみるならば、「子供の問題が本人にとって大きなストレスとなり、ついに本人の思考の中で解決できなくなって、メイン・コントローラーの波長に支障をきたした」ということです。

 そのため、合体していた過去の人々の生体エネルギーをコントロールできなくなり、何人かの生体エネルギーが発言(「私は狐じゃ」などという異言)をするようになったのです。

 

 これらの現象を「狐憑き」などといい、「狐の霊が取り憑いた」などと解釈することは、ある種「断片的」な見方であって、本質を見誤る可能性があります。

 

 ですから「霊現象」と想われるものは注意して分析する必要があります。

 

 これなどは精神状態が混乱すれば生体エネルギーの波長が変調して起こる現象の典型的な例だと思います。

 

to be continued

 

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