前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。
今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。
そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。
この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。
尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。
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●体の中の工ネルギーが大変化
実体験ですから言えるのですが、「不治の病の小児マヒがここまで回復した」。現代医学では考えられないことです。
どうしてマヒした足が動くようになったのか、私は冷静に考えてみました。
自分でやったことといえば、ただ念じただけです。もちろん念じ方はただものではないくらい必死でした。 しかし、いくら必死だったとはいえ、果たして念ずるだけで治るものなのでしょうか。
そんなわけはない。
念ずることで治ったのではなく、念ずることで何かが変わったのではないでしょうか。
その変化が「回復を導く」という結果をもたらしたのでしょう。
では、それは何だったのでしょうか。
思い当たる変化といえば、それはエネルギー的なものでした。
自分の体の中でエネルギーの変調は確かに起こっていたと思います。それをたとえて言うと(大変古くて気がひけるのですが)、有名なマンガ 「巨人の星」の、あの目の奥がメラッと燃える感覚、体の奥からエネルギーが燃え上がるような「ヤルゾー」と叫びたくなる躍動感。
まさにそれでした。
しかし、「そのエネルギーとは何か?」「どこから来たのか?」「どうやってそのエネルギーを取り入れられたのか?」
まだそういう疑間には何一つ答えられません。 だからもう一度、元に戻って何が起こったのかを考えてみました。
すると、「こういうことだった」と感じることがありました。
それは、「エネルギーを徹底的に内に向けていた」ということです。
そうだ、治せ治せというのは、「必死のエネルギー」を足に向け、これでもかこれでもかとぶつけていたといことなのです。
ここに何か秘訣めいたものがあるような確信がしました。
一般に、病気を治そうという場合は、普通はまず病院に行きます。
それでもダメな場合は、「神仏に頼る」という場合もあるかも知れません。
これが通常にあなたが取る行動だと思います。
考えてみれば、この二つに共通しているのは、病気を治したいと願う気持ち、その思いは外に向けられているということです。
「お医者さん、私の病気を治して下さい」
「神様、どうぞ助けて下さい」
これは祈願、願望のエネルギーを外に向けて発しているということなのです。
私も最初はそうでした。
しかし、小児マヒは不治の病で、治してもらいたいと願っても大変難しい願いでした。幸か不幸かそれを知った私は、治してもらえない、だれにすがってもどうにもなることではない、とわかってからは、「自分で治そう」として「治れ、治れ」と命令し始めたのです。
当時、この点には気づきませんでしたが、よく考えればこれがエネルギーを内に向けていたという実態でした。
大きな違いは、エネルギーを外に向けるか、内に向けるかということだったのです。
人間の思い、願望というものは、実に大きなエネルギーを秘めています。
例えば絶体絶命のピンチに追い込まれた時の人間の一途な思い。そのエネルギーは、すさまじくさえあると思います。
考えようによっては、莫大なエネルギーを持っています。
その非常に強い願いのエネルギーが内に向かったときには、たとえば体の中で大きな変化を起こす原動力になるのではないか。
内に強いエネルギーを向けたことで、自分の体の中に強力なエネルギーの変化が起こったのではないか。
それが奇跡につながったのだと感じています。
to be continued
