第五章 スピリチュアルの使い方!

 

 最後の章にやって来ました。

 ここまで仕事、人間関係、恋愛等々……、生活を「ちょっと改善して、楽にする」サプリを示してきました。

 あなたも「一粒」ずつ飲んでいただけた、かと思います。

 

 「ココロ」が少しでも軽くなって来たでしょうか。それなら大変嬉しいです。

 

 人には、自分の力だけではどうにもならないある種の「流れ」があるのを感じることがあると思います。

 それは人間が「目に見えるカラダ」と「目に見えない命というエネルギー」からできているからです。

 生活の多くに関わる「こと」や「もの」は、目に見える「物質世界」の出来事なのですが、今までお話して来たサプリの中にも少しずつ出てきたように、生活の中には「流れ」とか「運」、「人間関係」のように、物質世界とは違った作用で動いている部分があります。

 

 これを「精神世界」=スピリチュアルと呼んでいます。

 

 さすがに「目に見えない世界」であったり、現象であったりしますので、これまでもいろいろな考え方、捉え方があるのがこの分野でした。

 目に見えないから存在しないのかといえばそうでもなく、あなたもきっと、この「目に見えない」スピリチュアルの作用を多少でも感じていることと思います。

 

 古くは、この「目に見えない」部分の作用は、その多くが「宗教」という形で語られ、伝承されて来ました。でも現在では宗教に関係なく、自分自身で敏感に感じる人が増えて来ています。

 これは何故かというと、人が自然界にあるスピリチュアル作用を「何だろう」と思う好奇心が増して来たからだと思います。

 

 「ヒーリング」という言葉も、最近になってやっと普通に使われるようになって来ました。日本語にはなかなか旨い訳語がないようで、一般的には「癒し」という言葉が当てられています。テレビCMでも「あ~、ヒーリング!」なんて使い方もされるようになりました。どちらかというと「きもちいい!」という感じでしょうか。

 それだけ一般的に受け入れられるようになって来たということですね。

 

 ちょっと堅いお話になりますが、皆様もWHO=世界保健機構という機関があることはご存知だと思います。WHOは「健康を人間の基本的人権!」と捉え、その目的を達成するために設立された国連の専門機関のひとつです。世界中の病気の撲滅に尽力しています。その活動は「災害時の緊急対策」であったり、「感染症対策」であったりします。

 そのWHOの「健康の定義」が「健康とは、病気や虚弱でないというだけでなく、身体の体力値が高く、知的には適切教育を受け、社会的(家族、地域社会、職場)には豊かな人間関係があり、精神的にも安定している状態である(精神的健康、社会的健康、身体的健康のバランスがとれた状態というもの)」とされています。(原文では:Health is a state of complete physical,mental and social well-being and not merely the absence of desease or infirmity.)

 一九九八年、そのWHO委員会で「健康の定義」を「精神的健康、社会的健康、身体的健康」に「霊性=スピリチュアルの安定」を加えたらどうかという提案がされたようです。

 残念ながら、現在に至ってもこの採択はなされていないようですが、テロや紛争、社会的ストレスが増すこの世界で、それだけ人々の感覚が「目に見えないもの」の必要性を感じているのだと思います。

 

 さて、前置きが長くなりましたが、最終章では私が多くの方々にオーラ・リーディングやヒーリングを用いた中でわかった、あなたの身近にある、そして感じる、スピリチュアルを有効に生かす方法をお伝えしたいと思います。

to be continued

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