・好奇心アンテナ

 

 この「好奇心」という言葉はこの本の中にもいろいろなところで出て来ます。それだけ「人の成長」にとって大切な感覚なのだと思います。

 

 ここでいう「好奇心」は、「異性を見るときの態度」という意味で使っています。

 

 あなたには、異性と出会うさまざまな「機会」があることでしょう。まったくない人いらっしゃいますか? これは改善の余地ありですね。

 出会いの機会は多ければよいというわけではありません。でも、「ない」のは論外ですので、少しは努力して出かけて行きましょう。いろいろな人に会うと「恋愛以外」でもためになることがたくさんあります。

 

 さて、「好奇心アンテナ」ですが、この「恋愛以外」ということにもつながっています。たとえば、あなたの目の前に恋愛対象になりそうな「人たち」が出て来たとします。その人たちをあなたはどのように眺めるでしょうか。「人」として眺めますか、「恋愛対象」として眺めますか。多分「恋愛対象」の方でしょう。

 

 ここで「ちょっとした工夫」です。

 

 たとえ恋愛対象になりそうな人たちでも「恋愛対象」として眺めるのではなく、「人」として眺めるクセをつけて欲しいのです。「相手を人としてみるのは当たり前でしょ!」と思うかもしれませんが、これは意外とそうでもないのです。

 

 人は、誰かと接するとき「相手をジャンル分けして付き合う」という特性を持っています。

 

 相手が上司なら「この人は上司」、相手が取引先なら「この人はお客様」、相手が友人なら「心を許せる人」……、などのように、です。

 あなたも思い当たるのではないでしょうか。このように「相手をジャンル分けする」と、そこには先入観が働きます。「この人は上司なのだから、偉い人!」とか「この方はお客様だから、何とか気に入られなくては!」。彼女はお友達だから「何でも相談できる!」などという感覚です。

 相手を「人」としてみて、その「本質を観察」する前に、こちらが先入観を持ってしまうことが多くあります。

 恋愛の場合も同じです。まずは相手を「人」として眺めてみましょう。相手の「本質」が見えて来ます。

 また、たとえ「対象者がまだいない」場合でも同様で、出会った人を常に「人」として眺めるクセを付けていると、相手の立場などからは見えない本質的な「人柄」を見ることができるようになります。

 

 これに必要なのが「好奇心アンテナ」です。

 

 「人」に対して好奇心を持って接するクセがついて来ると、「いつでも相手に興味が持て」、さらに「先入観をはずして」相手が見られるようになります。ですから「より相手の本質が見える人」になって来るのです。

 

to be continued

 

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