2 欠点を「我慢できる」人

 

 人はそれぞれ欠点を持っています。欠点がない人など存在しないでしょう。もちろんあなたにも何かしらの欠点があるはずです。

 

 「人間関係は我慢が六割」と私は思っています。

 

 さて問題は、この「我慢」の感じ方なのです。

 どちらかが「我慢」を重ねているとすれば、その関係はアンバランスなものになってしまい、破綻するでしょう。

 

 「相性」を見分ける場合の「我慢」は、「その我慢が苦しいか否か」です。

 

 一方的な「我慢」はあくまで主従関係であって、それは一生を共にする人の関係とは考えられません。相手の欠点が分かってきたときに、それが「苦しい我慢」であるなら、その相手は「運命の相手」ではないでしょう。

 欠点がわかり、理解をしたときに、その「相手の欠点を、あなたが無理なく我慢ができる」人であったら、それは「運命の人」でしょう。

 

 この「無理なく」という言葉もちょっと曖昧かもしれませんが「ここまでなら我慢できるけれど、ここからは我慢できない」というような感覚ではありません。我慢のレベルを意識するのでありません。

 

 基本的には、欠点を「自然と受け止められる」という感覚です。

 ここを意識しましょう。

 単なる「クセ」などの場合には、「そのクセはやめて欲しい」と意思表示すれば良いわけですし、そのようなこともいえない、聞いてくれない相手であれば、もともと理解し合うのは難しいでしょう。

 自然に欠点を我慢できるような感覚を持てる相手であれば、ここにもまた「オーラの相互共感」が生まれます。相手もそれを感じ取り(ときには口に出してお願いしたとしても)理解し、あなたが望む方向へ変わって行くものです。

 第二章でもお話ししましたが、もう一度ひとつだけご注意を! 決定的に受け容れにくいことは「生理的にダメ!」ということでしょう。

 きっとあなたも、どんなに他の条件が揃っている人がいたとしても、どこかに一点でも「生理的にダメ」という部分があると、これは大変難しいと思います。

 

to be continued