
感謝をしよう、そして「される」人になろう
そして「感謝」にはもうひとつ、別の面があることを知っておきましょう。
あるとき、こんなご相談をいただきました。
「二年間、同じ部署で働いていた同性の同僚がいます。その人は私より入社が一年上の先輩で、面倒見もよく、頼りにしていました。結構気も合い、ランチをご一緒したり、仕事帰りに二人で飲みに行くこともありました。仕事上でいろいろなことを教えていただいたりもしましたので、その方には大変感謝していました。でもあるとき、他の同僚から、その先輩があなたの批判(比較的悪口寄りの)をいっていると聞いたのです。驚きました。またショックでした。その人は、現在は出世して別の部署に行き、お付き合いがなくなってしまいました。それをきっかけに私は人間不信になっています。信頼もしていましたし、感謝もしていたのに何故こんな結果になってしまったのでしょうか。とくに私がその人に何かしてしまったということも思いつきません。また何かあったとしたらどうして直接私にいってくれなかったのかとも思い、悩んでいます」
「信頼もし、感謝していた部下に裏切られた」
「重要な取引だったので、充分な感謝の意も表していたのに他に移ってしまった」
「お世話になっていたので感謝したのに利用された」等々、これに類するご相談は多々あります。
最初のご相談に対する答えは二つに分かれます。
ひとつは、「相手がこちらの感謝など感じない悪意を持った人であった場合」と、「あなたが自分の感謝を勘違いした場合」です。これらのどちらなのかはオーラ・リーディングによって見分け、ケースによって変わってきますが、問題は二つ目なのです。
先のご相談者は、残念ながら二つ目のタイプでした。
to be continued