4.「感謝する」ことのご利益って!?


「言葉」と「気持ち」で感謝しよう

 「感謝して生きましょう!」「人生は感謝です!」
 本当に大切なことです。人間は一人で生きているものではありません。
 あなたを助けてくれる人がいなければ、あなた一人ではどうしようもないことがたくさんあります。
 あなたには成し遂げたいことがあります。一人ではできません。支えてくれる人が必要でしょう。
 あなたが落ち込んでしまったときに支えてくれた人がいたでしょう。
 本当の「生きる」という意味でも感謝しなくてはいけません。進化した宇宙の中にはその星にある物質を合成し食料とし、他の生命を摂取しなくてもいい技術を開発した人たちもいるようですが、現在の地球では、人が生きるためには食事をしなければなりません。そのために多くの命をいただいてきました。そしてこれからもそうしなければ私たちは生きて行けません。
 本当に感謝です。
 このように、人が生きるためには多くの感謝のエネルギーを出さなくてはならないものです。
 この感謝のエネルギー(オーラ)が相手に伝わり、相互のバランスが取れ、人間関係も成り立って行くことになります。
 人がコミュニケーションを取るときには2つの方法があります。
 「言葉」と「オーラ」です。
 「言葉」は文字通り、声に出して相手に伝えること。これは大切です。
 余談ですが、結婚して少し時間がたつと夫婦の会話が減ってくるようで、あるサイトが行った調査では、子どものいる夫婦の六割が一日の会話時間が一時間未満だそうで、そのうち一五分未満が二五%もいるということでした。また別の保険会社の調査でも、夫婦の会話三〇分未満が四割という結果だったそうです。これは相手に対する愛情にも比例しているようで、会話が三〇分未満の夫婦の三割が「相手に愛情を感じない」と考えているという回答のようです。同じ調査で、「愛情を感じる言葉」として、夫への「ご苦労様、お疲れさま」、妻への「ありがとう」がトップだったとのことです。
 相手へのねぎらいと感謝はやはりとても近い関係であっても必要なようです。
 ですから学校でも、仕事関係でも、家族関係でも、「挨拶」「感謝の言葉」は人間関係の基本になっています。
 日本人は結構、この「言葉に出して」というのが苦手なようで、「寡黙」が美徳という時代もありました。それは日本人が単一民族で、他国との間に海があることが大いに関係しているようです。いろいろな民族が交じり合って生活しているところでは、「阿吽の呼吸」などという感覚は薄いようで、「表現しないと相手に伝わらない」という感覚が浸透しています。
 照れくさくても「言葉で伝える」努力は大切です。

to be continued