6.願いを叶えやすい人、叶えにくい人

物事にはその人にあった順序がある

 さて、ここまでいろいろな「おとぎ噺」を見ながら、「人生を楽しく過ごせる人」が持つさまざまなコツを見てきました。そして「人生を楽にする」ための「ちょっとした工夫」を示しておきました。
 あなたはもうすでにいくつかは実践したことでしょう。

 「オーラの法則」
 「水のバランス法則」
 「悩み」の構造と「好奇心うさぎ」
 「相手を成長させる方法」
 「背伸びは時間限定で!」
 「真実の鏡」の使い方! 等々。

 いろいろな要素がありました。でも、あなたは「わかっているけれどなかなかできない」と考えているかも知れません。ご心配はいりません。
 すべてを一度に全部やる必要などないのです。

 たとえば理想的な人間像を考えてみましょう。
 「人当たりがよく、頭の回転が速くて、明るくて、優しい。外見も見栄えがよくて、前向きで、経済力もあって、他人の気持ちがよく分かる。明確な目標を持っていて、努力ができ、自己中心でなく、他人のために尽くして……」
 こんな人に私もなりたい! こんな人いるわけはありません(全世界に一人くらいはいるのかな。お会いしたことはありません……)。

 世の中に成功者(いい換えれば「願いを叶える人」)は沢山います。沢山お金を持った人! スポーツで頂点に上り詰めた人! 芸能界で当たった人! ノーベル賞を受賞した人! 素晴らしい絵を描く芸術家……。いろいろな成功者と呼ばれる人はいますが、このような人たちがみんな完璧な理想像のような人でしょうか。そうではないと思います。それぞれがいろいろな欠点を持った普通の人なのです。
 実に完璧でなくても人生は楽しくなります! 完璧な「いい人」になる必要なんてありません。
 今まで、沢山の方々のご相談をお受けする中で、成功する人が持ついくつかの共通 パターンが見えてきました。「願い」を叶えやすい人、そこにはある一定のパターンがあったのです。


ちょっとだけ他者より得意なことを探しましょう

 その共通パターンの中で一番多かったのが「ひとつのことが他人よりちょっとだけ得意」な人です。

 考えてみれば、人生は一回きりで、そんなに沢山の仕事や出来事を経験できるわけではありません。結婚にしても全世界の異性と知り合えて、比べられるわけでもありません。人間一人の生活範囲なんて結構狭いものです。ですからいろいろなことを沢山、上手にこなす必要がないことがわかります。
 生まれたばかりの赤ちゃんがすべてのことができないのと同じで、人は少しずつ能力を得ていくものです。これが自然。ですから「不自然なことは考えない!」ことです。
 大切なことは、「少しずつやって行こう!」という心構えでした。

to be continued