
この反省すべき点の中での例外は「暗い」という部分です。
この「暗い」という言葉、表現はほとんどの場合ネガティブに、そして最近は「お手軽に」使われてしまいがちです。
「キミって暗いよね~」なんて感じ。ご相談にいらっしゃる方の中にも「自分が暗い」というマイナス・イメージを持っている人は結構多いのですが、この「暗い」というのは比較的簡単に解決します。
人見知りが激しいのか、性格が消極的なのか、陰湿なのか、もの静かなのか、自分に自信がないのか……。「暗い」にはさまざまな要素があります。でもこの「暗い」という要素は、それぞれの原因が明確になりやすいので、オーラ・リーディングでその要素に気づくと乗り越えやすいのです。
ですから「普通に頑張っているあなた」はシンデレラ候補です。
そして「おとぎ噺」のシンデレラは、妖精の呪文「ビビディ・バビデ・ブー」によってカボチャが立派な馬車になり、馬と犬が御者、ネズミが白馬となり、綺麗なお姫様になってパーティーに登場します。
ここが気付きの要素の四つ目です。
あなたも普通に生活をしているとき、綺麗な服を着て、背伸びをして、頑張って、前向きに生活していることでしょう。
シンデレラの「魔法」にはひとつの条件がついていました。「一二時になったらこの魔法が解ける」という約束です。この「限定条件」が実は大変大切なことです。
先ほど「あなたも普通に生活をしているとき、綺麗な服を着て、背伸びをして、頑張って、前向きに生活していることでしょう」と書きましたが、もう少し細かく書くと、「あなたが普通に生活をしているとき、ときとして(必要以上に)綺麗な服を着て、(身の丈以上に)背伸びをし、(休みたいのに)頑張って、(無理をして)前向きに生活している」のではないでしょうか。
魔法には「一二時まで」という制限がついています。つまりそれは「無理はずっとは続かない」ということだったのです。
人前で、そして自分の成長のためにも「格好をつける!」ということを、私は大切だと思っています。でもそれには「限度」があります。どんなに頑張って背伸びをしても、それは長続きしませんし、何より自分が疲れてしまいます。
そして格好をつけて、背伸びしている自分と、本来の自分の落差が大きければ大きいほど信頼を失いやすくなるものです。
シンデレラの条件付の魔法はすごく大切なことを教えてくれました。
・格好を付けて、背伸びすることは大切!
・でも無理は長く続かない!
・素の自分がどんな「人」であるかを考える!
「常に努力を続けている」という前提条件は付きますが、「わからないことはわからない」と素直でいいのです。無理をすることはありません。
「知らないことを知ったかぶりする」「わからないことをわかったように振る舞う」「できないことをできるという」……。
これらは人としての魅力を最も損なう振る舞いです。そして疲れます。ご相談にいらっしゃる方が、こんな振る舞いが原因で「悩み」をかかえてしまっている場合も多いです。
結局、素の自分を磨くのが一番。背伸びは時間限定で!ということなのです。
to be continued
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