私の後手四間飛車から中盤の図を迎えました。
先手は２筋を突破しており、銀冠穴熊の堅陣ですが、後手も左桂が使える形で、飛角も良い位置にいるので上手い攻めがあればという局面です。
△６六金
△８四歩が勝りました。△８五歩～△８六歩となれば銀を取れるので急所の攻めになります。▲４五銀△同歩▲５六桂で角を攻められる手が厳しいと読み、打ち切りましたが▲４五銀には△５五飛がありました。▲同角△同角は王手飛車ですし、▲５六銀も△同飛▲同金△２八角成で飛車を取れます。
従って▲４六歩△８五歩▲７七角とするくらいですが、△６六歩(参考図)とすれば後手も十分戦えました。
▲同角は△８六歩、▲同金は△５七桂成があります。
本譜に戻ります。
▲同金△同歩▲６五歩△５五角▲同銀△同飛
好位置の角を銀と交換するようでは不満です。
▲６六角△６五飛
△５九飛成としたいところですが、▲９五歩が後手陣の薄い端を狙う急所の攻めになります。△同歩▲９三歩△同香▲９四歩△同香▲４八角打(参考２図)とされて後手敗勢です。
飛車を渡すと▲９三金で一段目に落とされてすぐに寄せられてしまいます。
▲４四角
角を捌かれて先手陣の目標がなくなり、こうなると銀冠穴熊の遠さが生きる展開で、はっきり先手優勢です。以下は粘ったものの寄せ切られました。