ゆうきとも氏の、カードマジック作品集、トランプの友シリーズについてご紹介。
ゆうき氏はいろんなDVDを出しまくっているが、どのDVDもそれなりに一定以上の評価を得ており、購入する際の不安感がなくて良い。
このシリーズは、クラシックの名作や傑作をゆうきタッチで演じやすいよう工夫されており、中級レベルの方ならすぐに演じられるぐらいのものばかり。
とりあえず、知の壱から
<知の壱>
荒川カルテットがラフに演じやすい。演じやすいものの、ヨルダンカウントの練習用トリックといった感じかも。
最後の訪問者はビジターのややこしさを解消しており、格段に現象のポイントがわかりやすくなっている。
しかし、実際のところ、プロットは面白いものの、セレクテッドカードが2回飛行するより、一回だけはっきりと飛行するほうがウケるため、マニア心をくすぐるものの、演じないだろうなぁ。
<知の弐>
メラコレがトップクラスに面白い。
いわゆるコレクター現象だが、いままでで一番演じてみたいと思ったコレクターである。よくできており、技法の負担もかなり少ない。
虹のかなたでは、よくできたセルフワーキングであるが、まどろっこしいので、一般の客相手ならレナートグリーンのストールンカードを演じたほうがよい。
<知の参>
ひっくり返すカードは、マジシャンあるあるの「やっぱ器用なのね」に対応して演じやすい。
マジックというより、パズルっぽく出来、時間ももつので良いと思う。これでスキンシップが計れたならぶっちゃけ終わったあと種明かししても良いくらい。
小ネタといえば小ネタだが、逆に教えたら割りとすぐ出来る分、コミュニケーションツールとして扱いやすい。
新・13の不思議は、強力なセルフワーキングでありつつ、その上セットも簡単。
トランプしかないときに、どこで演技を終わればいいか分からないとき、フィニッシュの演目として使えるだろう。
テンポよくやれば、オチが強力なので、セルフワークの数理チックさを払拭できると思う。
ほぼ即席でセットできるので、いざというとき重宝するだろう。
<知の四>
これはシリーズ最高傑作とうたわれるだけあって、演じたくなる演目が多く、値段分の価値は間違いなくある。
とくに、イロジカルチェンジ、オキラシック4Aは演じたくなる。
リセットはもともとレパートリーであったが、勉強になる点もあり、良かった。
ポイントオブデパーチャーは、演じようとはあまり思わないが、いままでみたなかで一番であった。
<知の伍>
この巻は、プロットがあまりにマニアックなうえ、演目上なにをしたいのかの意図がぼやけている作品が多く、ちょっとオススメできない。
全体的にごりっとした作品が多く、マニアがマニアにみせる用といったところか。映像と生の違いはあれど、見ていて疲れるものばかりであった。
EZトライアンフ2は説得力のあるディスプレイで、勉強になった。だが、テーブルなしで演じるなら、へインシュタインシャッフルかスロップシャッフル、テーブルありならブッシュファイヤートライアンフのほうが良いと思われる。

といった感じである。
3巻はシリーズ中もっとも簡単、4巻はもっとも良くできているという世間の評価どおりであった。
感性はひとそれぞれだし、どの巻もすぐれた部分があるので、クラシックプロットに興味のあるかたは買ってみてもいいと思う。