これから同じ病気になる方
現在同じ病気と向き合っている方にとって
一番知りたい情報だと思いますので
記憶が新しいうちに綴っていきたいと思います
続きです。
前回のコルポ検査から1週間後の3月6日。
検査結果を聞きに主人と2人で病院へ。
診察室へ入ると主治医含めた医師と
看護師さん合わせて5名はいて重々しい雰囲気。
医「今日はこの前の検査結果をお伝えします」
医「やはり子宮頸がんでした」
私「はい」
この前の診察の時からの1週間で、
がん告知の覚悟はできていた。
医「ステージは1でしたが、癌には顔つきというのがあります」
私「顔つき？」
医「ステージというのは広がった範囲」
医「顔つきというのは悪性の度合いです」
私「悪性度...」
医「さおりんさんの場合、子宮頸がんの中でもかなり珍しい小細胞癌と腺癌というものでした」
私「はぁ... 」
医「これは検索したら分かることなので隠さずに言いますが、かなり顔つきが悪いです」
医「なので早めに手術を考えています」
医「ここまでは大丈夫ですか？」
私「はい」
意外にも落ち着いて話を聞けました。
ステージが1だったので少しホッとしたんだと思います。
医「手術の日程ですが、明後日はいかがでしょうか？」
私「ハハハ！」
あまりのスピーディーさに爆笑する私。
ですが私以外に笑ってる人はいませんでした
今日までの1週間で手術は受け入れていた。
それをこんなに早くやってくれる。
どうせやるなら待ち時間が少ない方が
色々と悩む時間がなくていい。
私「はい、大丈夫です」
私「めちゃくちゃ早いですね」
医「実は前回の内診とMRIを見た時に、手術室を予め押さえておいたんです」
医「前回のレントゲンやCTも実は手術前に行うものなんですが、予め受けてもらいました」
医「なるべく早く手術した方がいいので」
手際良すぎ
めちゃくちゃ感動しました。
こんなにも私のことを考えてくれてるんだ...！
手術は怖いけど、先生への信頼度がグッと上がりました。
医「癌の顔つきを考えると、子宮と卵巣、あとリンパ節も取るのがベストだと思っています」
医「その後病理検査に出して、転移していないかなどを判断します」
私「はい」
医「それでは今から内診させてください」
私「え？？？」
嘘だろ...
また内診するんかよーーー
（心の声）
医「ごめんね。明後日の手術前に確認しておきたいから」
心の声が漏れてたみたいです
台に乗せられ、
いつもの感じで内診されると思ったら...
肛門からぐりーーーーん！
ヒイィぃぃぃぃぃぃ
肛門と膣の両方から挟む感じ？
でしっかりとがん細胞を確認され、
医「ここにありますね！はい終わりです！」
その後手術の色んな説明をされ
同意書を渡されて診察室を出ようとしたら、
主人「先生、治りますよね？」
こう言った2〜3秒後に、
医「それに向けて頑張ります」
と振り絞ったように答えてくれました。
この時の私は病理検査がどうとか、
小細胞癌がどうとか、
腺癌がどうとかは関係なく、
目の前に迫った手術に向けての準備で
頭がいっぱいになりました。
今回は1週間前の絶望感とは違い、
前に進んでいることで
ほんの少し希望が持ててる。
ですが...このことを後で父に話したら、
「手術は先生にお任せすれば大丈夫だけど、病理検査の方が怖いな...」
と言われ、
確かにそうだ...
でも明日から入院だし、
今日の夜に飲む下剤と
明日からの3食分の栄養剤を渡されて、
もう沈んでる時間もなかった。
急遽入院用のスリッパや、
術後でも大丈夫そうな楽そうなズボンを
UNIQLOで買ったりして、
忙しくしてなんとかメンタルは保ててた。
手術前の最後の晩餐は、
医師から「消化のいいもの食べてね」という
言いつけを守り、
たまごうどんにしましたが...
半分くらいしか食べれませんでした
2月15日に気軽に婦人科に行ってから、
約20日後には手術かぁ
まさかこんなことになるなんて。
手術は覚悟してたけど子宮筋腫だと思ってた。
だけど今はクヨクヨしてる時間もないくらい
入院準備やら同意書やらでいっぱいいっぱい。
それはそれで良かったのかもしれません。
つづく。