東大の超過去問1974年一次 方程式 | 東大カリスマ塾長 浜田一志公式ブログ -9割が伸びる”文武両道”勉強法-

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【問題】

3つの方程式

① x^3+x+5p=0

② x^3+x^2+qx-3p^2=0

③ x^2-2x+q=0

において,p,qは実数でp>0とする。また,①②③には共通の解が存在する。このとき,p,qの値と①の解を全て求めなさい。


【解説】

共通解をαとおくと

① α^3+α+5p=0

② α^3+α^2+qα-3p^2=0

③ α^2-2α+q=0

となります。xをαに置き換えただけですが,xのままで計算を進めると大減点です。

あくまでも,共通解αが①②③を同時に満たすので,このような置き換えは必須です。


あとは,①~③を連立方程式と見て

α,p,qを求めればよいのですが・・・


連立の3次方程式なので,ちょっと大変そうです。


セオリー通り,次数の高いものから消していきます。

①-②より(α^3を消去するため)

-α^2+(1-q)α+5p+3q^2=0 ・・・④


③+④より(α^2を消去するため)

(-1-q)α+5p+3q^2+q=0

α=(5p+3q^2+q)/(q+1) ・・・⑤


⑤を・・・・・①~③のどれに代入しても,すごい式になりそう???


そこで,計算の方針転換

①~③でp,qを消去してまずαを求めます。

①より p=-(α^3+α)/5 ・・・⑥

③より q=-α^2+2α ・・・⑦

これらを②に代入して

 α^3+α^2+(-α^2+2α)α-3/25・(α^3+α)^2=0

3α^2-3/25・α^2(α^2+1)^2=0

条件,p>0 と①式の関係より,α≠0なので,両辺を3α^2で割ると

1-1/25・(α^2+1)^2=0

(α^2+1)^2=25

α^2+1=5

α=±2

⑥に代入して

α=2のとき,p=-2 不適

α=-2のとき p=2 OK

⑦にα=-2を代入して

q=-8


元の方程式①は

x^3+x+10=0

(x+2)(x^2-2x+5)=0

x=-2,1±2i