東大の超過去問1974年一次 極限 | 東大カリスマ塾長 浜田一志公式ブログ -9割が伸びる”文武両道”勉強法-

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【問題】a>0 ,b>0, c>0, d>0 のとき,連立方程式

ax+by=2

cx-dy=1

の解を(x,y)とする。

hを0と1の間の数として

1-h<a<1+h

1-h<b<1+h

2-h<c<2+h

1-h<d<1+h

の範囲にあるときの解xの存在範囲を

L<x<M

とすると,hが0に近づくときの

(M-1)/h と (1-L)/h の極限を求めよ。


【解説】

連立方程式を普通に解くと

ax+by=2 ・・・①

cx-dy=1 ・・・②

①×d+②×b より

(ad+bc)x=2d+b

a,b,c,d>0なので,xの係数>0

x=(2d+b)/(ad+bc) ・・・③


a=ほぼ1,b=ほぼ1,c=ほぼ2,d=ほぼ1

という前提で,LとMをhを含んだ式で表します。


まず,b,c,dを固定して aを変化させたとき

③より,aは分母だけにあり,その係数dはおおよそ1なので

aが増加→xは減少, aが減少→xは増加

します。よって,

 a=1+hのとき L

 a=1-hのとき M


a,c,dを固定して bを変化させると

 bは分子にも分母にもありますが

分子のbの係数は1

分母のbの係数はおおよそ2なので,

bが増加すると,分母の増え方が大きい→xは減少

bが減少すると,分母の減り方が大きい→xは増加

 b=1+hのとき L

 b=1-hのとき M


a,b,dを固定して cを変化させると

 cは分母だけにあり,その係数bはおおよそ1なので

cが増加→xは減少, cが減少→xは増加

します。よって

 c=2+hのとき L

 c=2-hのとき M


a,b,cを固定してdを変化ささる

 dは分子分母ともにあるが

分子のdの係数は2

分母のdの係数はおおよそ1なので

 dが増加,分子の増加が大きい→xは増加

 dが減少,分子の減少が大きい→xは減少

d=1+hのとき M

d=1-hのとき L


以上より

 L={2(1-h)+(1+h)}/{(1+h)(1-h)+(1+h)(2+h)}

  =(3-h)/(3h+3)

 (1-L)/h=4/(3h+3)→4/3


 M={2(1+h)+(1-h)}/{(1-h)(1+h)+(1-h)(2-h)}

  =(3+h)/(-3h+3)

 (M-1)/h=4/(-3h+3)→4/3