【問題】
自然数n,pに対し,n^p を十進法で書いたときの1の位の数を fp(n) で表す。
(1) nが自然数の全体を動くとき f2(n)の取る値を全て求めよ。
(2) あらゆる自然数nに対して,f5(n)=f1(n) が成り立つことを証明せよ。
(3) nが自然数の全体を動くとき, f100(n) の取る値を全部求めよ。
【解説】
まずは, fp(n) を具体的に説明します。
例えば,12^3=1728 なので
f3(12)=「1728」の1の位=8
です。
(1) fp(n) はnの1の位の数だけで決まります。
2^3=8, 12^3=1728, 152^3=3511808
まずは,この事実を証明しておきます。
nの1の位の数字をxとすると
n=10A+x
と書けます。
n^p=(10A+x)^p を二項展開すると
=(10A)^p+pC1(10A)^(p-1)・x+pC2(10A)^(p-2)・x^2+・・・+pC(p-1)(10A)・x^(p-1)+x^p
=「10の倍数」+x^p
∴n^pの1の位=(nの1の位)^p
fp(n) は,n=0,1,2,・・・,9 の10通りのみを調査すれば全てがわかることになります。
0^2=0, 1^2=1, 2^2=4, 3^2=9, 4^2=16
5^2=25,6^2=36, 7^2=49,8^2=64,9^2=81
(答) 0,1,4,5,6,9
(2) n^5の1の位=nの1の位 を証明すればよいので
これも,n=0,1,2,・・・,9 でしらみつぶしに調べればOKです。
ここでは,トレーニングとして帰納法を使って証明してみます。
n^5の1の位=nの1の位 ということは
(n^5-n)の1の位=0
「n^5-n=10の倍数」を証明します。
n=1のとき,1^5-1=0=10の倍数
n=kのとき,k^5-k=10A と仮定すると
n=k+1 のとき
(k+1)^5-(k+1)
=(k^5+5k^4+10k^3+10k^2+5k+1)-(k+1)
=(k^5-k)+10(k^3+k^2)+5(k^4+k)
=10A+10(k^3+k)+5k(k+1)(k^2-k+1)
ここで,kと(k+1)は連続する整数なので,どちらか一方は必ず偶数になる
よって,5k(k+1)=5×偶数=10の倍数
∴(k+1)^5-(k+1)=10の倍数
∴ すべての自然数nで n^5-n=10の倍数である。
(3) (2)の結果を利用します。
n^100=(n^20)^5 なので
n^100の1の位=(n^20)^5の1の位 <ここで(2)の結果より>
=n^20の1の位
=(n^4)^5の1の位
=n^4の1の位
n^2の1の位=0,1,4,5,6,9だったので
さらに2乗すれば,4乗の1の位がわかる
0^2=0,1^2=1,4^2=16,5^2=25,6^2=36,9^2=81
(答) 0,1,5,6