東大の整数問題(S49) | 東大カリスマ塾長 浜田一志公式ブログ -9割が伸びる”文武両道”勉強法-

東大カリスマ塾長 浜田一志公式ブログ -9割が伸びる”文武両道”勉強法-

『部活しながら東大に受かる勉強法』著者。東大野球部・伝説の4番打者!6,000人を指導!成績アップ率90%以上の人気塾長が教える勉強法のコツ

【問題】

 自然数n,pに対し,n^p を十進法で書いたときの1の位の数を fp(n) で表す。

(1) nが自然数の全体を動くとき f2(n)の取る値を全て求めよ。

(2) あらゆる自然数nに対して,f5(n)=f1(n) が成り立つことを証明せよ。

(3) nが自然数の全体を動くとき, f100(n) の取る値を全部求めよ。



【解説】

 まずは, fp(n) を具体的に説明します。

例えば,12^3=1728 なので

 f3(12)=「1728」の1の位=8

です。


(1)  fp(n) はnの1の位の数だけで決まります。

2^3=8, 12^3=1728, 152^3=3511808

まずは,この事実を証明しておきます。

nの1の位の数字をxとすると

 n=10A+x

と書けます。

 n^p=(10A+x)^p を二項展開すると

 =(10A)^p+pC110A)^(p-1)・x+pC210A)^(p-2)・x^2+・・・+pC(p-1)10A)・x^(p-1)+x^p

 =「10の倍数」+x^p

∴n^pの1の位=(nの1の位)^p


  fp(n) は,n=0,1,2,・・・,9 の10通りのみを調査すれば全てがわかることになります。

0^2=0, 1^2=1, 2^2=4, 3^2=9, 4^2=16

5^2=25,6^2=36, 7^2=49,8^2=64,9^2=81 

 (答) 0,1,4,5,6,9


(2) n^5の1の位=nの1の位 を証明すればよいので

これも,n=0,1,2,・・・,9 でしらみつぶしに調べればOKです。


ここでは,トレーニングとして帰納法を使って証明してみます。

n^5の1の位=nの1の位 ということは

(n^5-n)の1の位=0

「n^5-n=10の倍数」を証明します。

n=1のとき,1^5-1=0=10の倍数

n=kのとき,k^5-k=10A と仮定すると

n=k+1 のとき

 (k+1)^5-(k+1)

 =(k^5+5k^4+10k^3+10k^2+5k+1)-(k+1)

 =(k^5-k)+10(k^3+k^2)+5(k^4+k)

 =10A10(k^3+k)+5k(k+1)(k^2-k+1)

  ここで,kと(k+1)は連続する整数なので,どちらか一方は必ず偶数になる

  よって,5k(k+1)=5×偶数=10の倍数

  ∴(k+1)^5-(k+1)=10の倍数

∴ すべての自然数nで n^5-n=10の倍数である。


(3)  (2)の結果を利用します。

 n^100=(n^20)^5 なので

 n^100の1の位=(n^20)^5の1の位 <ここで(2)の結果より>

 =n^20の1の位

 =(n^4)^5の1の位

 =n^4の1の位

n^2の1の位=0,1,4,5,6,9だったので

さらに2乗すれば,4乗の1の位がわかる

0^2=0,1^2=1,4^2=16,5^2=25,6^2=36,9^2=81

 (答) 0,1,5,6