教科書を傍らにおいて 東大入試問題を解くと何点になるか
を検証しています。
物理の問題は物理現象の説明10%,公式の応用90%という配分である。
用語だけ問う問題は皆無である。
教科書の例題がずばりでているのは1割未満なので,
60点満点中5点ほどです。
学校で副教材としてもらう精選問題集があれば,類題がかなりでていますが
これでも,60点満点中30点ほどです。
合格点40点には,もう1つハイレベルの問題集または添削等が必要となります。
教科書ズバリの例
2006年第3問 ・・・電子銃からは電子が初速度0で出る。その電子は電圧φで加速されて板に垂直に衝突する。,・・・電子の電荷と質量を-e,m,・・・とする。
I まず,電子銃から出た電子が板に直接与える力を求めよう。ただし,すべての電子は板に垂直に衝突し,板で反射されることなく吸収されるものとする。
(1) 電子銃から出て加速された1個の電子が,板に衝突する際に板に与える力積を,φ,m,eを用いて表せ。
答は √(2meφ)
教科書(東京書籍 物理Ⅱ)p245 に
「例題5 電圧Vで加速された電子(質量m,電荷-e)の運動量・・・を求めよ。
解 ・・・よって,電子の運動量は√(2meV) 」
とある。 同じく P28 に
「運動量の変化はその物体が受けた力積に等しい。」
とあるので,
この場合,運動量の変化=電子の運動量=板に与える力積 となる