おはようございます。

つぶつぶマザーの高橋まほです。

 

今日は久しぶりに6年生の朝の読み聞かせに行ってきました。

(娘には来ないで〜と言われているので、お隣のクラス)

 

この本を読みました。

 

 

 

今回、この本と初めての出会いだったのですが、

すごい本でした。

私が「は〜」と感心しました。

 

著者は、長年野生動物の獣医をしてきた武田津実さん。

絵は、もと旭山動物園飼育員のあべ弘士さん。

 

サバンナで

ヌーのお母さんが、ライオンに食べられます。

ヌーがかわいそうなのか、

ライオンが悪いのか?

 

これを巡って様々な証人が立ち、裁判をするという話です。

 

例えば、

ライオンが狩りをすることで、ヌーの群れは増えすぎない。

だから、ヌーも群れ全体が食べていける数を保っている、というのは

自然界のバランスということで

聞いたことがあります。

 

でも、この本には、さらにすごいことが書いてありました。

ライオンは狩りがあまり上手じゃない。

だから、群れについていけなそうな一匹を標的にして狩りをする。

 

本の中では

”「殺してくれ〜」と言っている”、ような気がする、みたいに書いてありました。

それは例えば、病気にかかっていたりする一匹。

 

そうすることで、ヌーの群れの中に病気が広がらない。

もし群れのなかに病気が広がれば、

一度に何百頭もの仲間が死んでしまうこともある。

 

モンゴルの羊飼いの証言もびっくりです。

羊の敵は狼だから、狼の巣を見つけたら殺すけれど

一匹だけは残しておく。

狼は病気の羊を食べてくれるから。

狼は羊の守り神。

 

学術的にどうなのか、ということは

よくわからないのですが、

そんな側面もあるのかもしれない、と深く考えさせられました。

 

大きな大きな命のルールを垣間見た気がします。

 

6年生にどこまで伝わったかな〜。

心の片隅に残っていてくれるといいなあ。

これから先、何かの場面で、ふと思い出してくれるといいなあ。

そんな風に思って読ませてもらいました。

ありがとう💕