今、前田裕二さんの
『メモの魔力』という本を読み終わった。




もう、読み終わったと思っていたら
今開いたら、最後の最後の終章が残ってて
わたしの心は揺れました。





前田さんが
メモ魔になった
もうひとつの経緯が書かれていたからです。










8歳でご両親を亡くされて

お兄さんを喜ばせるために

ノートを綺麗に書くようになった、と

最初は書かれていて





それは大変な経験されたんだな、

と印象に残っていたが





最後に、誰にも言いたくなかった

前田さんのコンプレックス体験が

書かれてあった。





それは、わたしが小学生で味わった体験と

とても似ていて、泣きそうになった。












前田さんのメモに対する熱の源。





それは、

『黒板の前に佇む一人の少女の姿』

の映像。





その女の子は、

お金がないと絶対にいけない塾に通い

物凄く勉強ができたそうです。





その女の子が、前田さんは

憎くて仕方なかった。

狂おしいくらいに、

頭がおかしくなりそうなくらいに。




彼女の後ろに悪魔がいて、

『君はいくら頑張っても無駄だよ』

と言わんばかりの笑顔で

嘲笑っている、という映像を

未だに脳内で見るそうです。





前田さんは、その悪魔を倒すために

ペンを取り

メモの魔力を手に入れたそうです。











わたしも、その狂気を浴びた憎しみを

小学生の時に面と向かって

受けたことがあります。





人は、

その子はわたしのことを好きだったんでしょう

と言うけど





あの襲われ方は絶対違う。





わたしのことを明らかに憎んでいた。





その男の子は

サッカーがとても上手くて

人気者で




でもわたしに対して

憎しみを感じていたんだ、ということが

とてもショックだった。





思い切り全身でケンカして

その子が泣くまで戦った。




わたしも恐怖でいっぱいだった。





『わたしが一体何をしたというの??』





その頃から、

幸せでいることを

許可できなくなったのかもしれません。











前田さんが

このエピソードを書いてくれて

本当にありがたい。





わたしの記憶にある風景が

これで昇華していく。





その後も、

誰かからのわたしへの憎しみを感じるたびに

謎に罪悪感を感じてきた。





誰かへの憎しみや不公平だ、と思ったことも

決してそのままでは終わらないと

前田さんは証明してくれた。





あの時のモヤモヤが

今日炙り出されるなんて

今日はなんて日だ!爆笑