朝のった快速電車に同じ駅から乗ってきた
おばさんが優先席付近にいき 
そこで急に大きな声で
「このあたりで携帯電話使わないで!
電源切って!もしくは向こう行って!」

と怒鳴った

心臓のペースメーカーを付けてたりすると携帯の電磁波による影響が出ると聞いた事あるけど
その関係とかかなと思っていると
そっからさらにエスカレートして
「どうせ お前らはアルソックの人間だろ?
警察と手を組んでる殺人マシーンたちめ!」
急にこんな言い方は失礼だが
面白い方向へ転がってきたと
思ってぼくは
その優先席付近のおばさんの話が1番聞きやすいポジションを取った

おばさんになにがあったか知らないけど容姿は白のハットを深くかぶりさらにツバの部分を両手で押さえ顔を見られないように時々 
ツバを少しだけ上げてこちらの様子を伺う

そしてその間ずっと

「アルソック軍団たちめ!
この時間帯にこんなに混んでるのは
アルソックのお前らのせいだよ!
ふだん乗ってる人みんな
今びっくりしてるはずだよ」

と平日10時の快速電車にはいつもと変わらない乗車数だったとこの時間にいつも乗るぼくは思った

根底に相当なアルソックに対する不信感と怒りを感じるおばさんの漫談につい聞き入ってしまい
結果
朝から気付きの多い
有意義な時間を送れた。
気がつくと降りなきゃいけない
駅を乗り過ごしてしまった