実家の喫茶店でモーニングしてるところに僕が生まれた時から可愛がってもらってる常連客のおばさんが来店した。
かれこれ10年ぶり位の出会いだった
久しぶりの再会で嬉しい反面緊張した。
というのは自分で言うのもなんだが
そのおばさんは僕にかなり溺愛しており子供の頃から僕に会えば
可愛い~
おしゃれ~
かっこいい
男前
偉いね~
すごいね
優しいね
ほんと、男前
もうやだ~
僕が着ているもの、持っているもの全てに
それ、どこで買ったの?
ほんと、センスがいいわ~等
他にも褒めetc
数えきれない褒め言葉を僕に浴びせてくる、もう褒められすぎて喜べないほど褒められた。
でも、嘘にも聞こえない程
毎回テンション高く、黙る姿を見た事ない事から我が町内では
オンナさんま
と呼ばれていた。
そんなおばさんにいつしか言われる褒め言葉の上位を独占しているのが、
タケノウチ~!!
タケノウチだわ~!!
だ。
どうやら僕が俳優の
竹野内豊に見えるらしい。
見えているらしい。
年々、竹野内豊に似てきているらしく
10年ぶりの再会時の一言目は、
あら~ゆうちゃ~ん久しぶり~!!!!!!!!
ちょっとまたかっこ良くなって!!
もーーーー!!!
本当、タケノウチ~だがね~!!!
だった。
変わらないその褒め姿勢にとても感心した。
決して、タケノウチでもないし、その場にいた親も
視力大丈夫?
と突っ込んでいたが、そのおばさんはすぐさま
顔は悪いけど、視力はいいのよ~w
と間髪いれずの返しに、その変わらないオンナさんま姿勢に再び感心してしまった。
その後も質問ラッシュで僕が返す度に褒める。
褒める
褒める
褒める
褒め飽きない
褒める
褒める
褒めちぎる
褒める
用事があるからお先に失礼します。
僕は喫茶店を出た。
実際に予定はあったのだがすこしだけ早く出た。出る事になった。
出る事にした。
しかし、忘れ物をしていた事に気付きすぐさま引き返すと、そのおばさんも喫茶店を出て駐車場の車に乗り込み、まさしく僕の前を通過しようとしていた。
道には僕しかいない。
『道路とおばさんと僕』
次はいつ会えるかわからない。
なんかさみしくなった。
こんな僕を応援してくれる、このおばさんのためにも頑張らなきゃ。
僕はおばさんが一番好きな
僕のとびっきりのスマイルで大きく手を振って別れを告げた。
クルマは止まり窓が開いて
一言交わし別れる。
そこまでの想定ができていた。
想定できていた。
きっとそうなるとわかっていた。
そうなると思って、先に立ち止まっていた僕の前をおばさんの乗った車は
スーーっと優しい音を立て通過していった。
通過していった。
ゆっくりと。
僕はとりあえず
ドテッとこけたんだ。
かれこれ10年ぶり位の出会いだった
久しぶりの再会で嬉しい反面緊張した。
というのは自分で言うのもなんだが
そのおばさんは僕にかなり溺愛しており子供の頃から僕に会えば
可愛い~
おしゃれ~
かっこいい
男前
偉いね~
すごいね
優しいね
ほんと、男前
もうやだ~
僕が着ているもの、持っているもの全てに
それ、どこで買ったの?
ほんと、センスがいいわ~等
他にも褒めetc
数えきれない褒め言葉を僕に浴びせてくる、もう褒められすぎて喜べないほど褒められた。
でも、嘘にも聞こえない程
毎回テンション高く、黙る姿を見た事ない事から我が町内では
オンナさんま
と呼ばれていた。
そんなおばさんにいつしか言われる褒め言葉の上位を独占しているのが、
タケノウチ~!!
タケノウチだわ~!!
だ。
どうやら僕が俳優の
竹野内豊に見えるらしい。
見えているらしい。
年々、竹野内豊に似てきているらしく
10年ぶりの再会時の一言目は、
あら~ゆうちゃ~ん久しぶり~!!!!!!!!
ちょっとまたかっこ良くなって!!
もーーーー!!!
本当、タケノウチ~だがね~!!!
だった。
変わらないその褒め姿勢にとても感心した。
決して、タケノウチでもないし、その場にいた親も
視力大丈夫?
と突っ込んでいたが、そのおばさんはすぐさま
顔は悪いけど、視力はいいのよ~w
と間髪いれずの返しに、その変わらないオンナさんま姿勢に再び感心してしまった。
その後も質問ラッシュで僕が返す度に褒める。
褒める
褒める
褒める
褒め飽きない
褒める
褒める
褒めちぎる
褒める
用事があるからお先に失礼します。
僕は喫茶店を出た。
実際に予定はあったのだがすこしだけ早く出た。出る事になった。
出る事にした。
しかし、忘れ物をしていた事に気付きすぐさま引き返すと、そのおばさんも喫茶店を出て駐車場の車に乗り込み、まさしく僕の前を通過しようとしていた。
道には僕しかいない。
『道路とおばさんと僕』
次はいつ会えるかわからない。
なんかさみしくなった。
こんな僕を応援してくれる、このおばさんのためにも頑張らなきゃ。
僕はおばさんが一番好きな
僕のとびっきりのスマイルで大きく手を振って別れを告げた。
クルマは止まり窓が開いて
一言交わし別れる。
そこまでの想定ができていた。
想定できていた。
きっとそうなるとわかっていた。
そうなると思って、先に立ち止まっていた僕の前をおばさんの乗った車は
スーーっと優しい音を立て通過していった。
通過していった。
ゆっくりと。
僕はとりあえず
ドテッとこけたんだ。