今日のお昼はネタを考えながら

今月で最後となるトークライブのフライヤーデザインの

打ち合わせをし夕方から一生懸命バイトに励み

その間もずっと何か面白い事が思いつかないか

考えながらバイトしていた。

結果、なにも思いつかないまま

上がる時間となり

賄いを皆で食しながら

ちょっとした間が空いた時

社員Aが

「お昼賄いを食べてるときに

〇〇ちゃんに(名は伏せます)姿勢が悪いですよ

っ言われて背中をこつかれた。」って

すっげーキモ嬉しそうに俺につぶやいた。


こいつは究極のドMなんだな、と思いながら

今日も美味しく賄いを食した。

その後も客には出せないワインを

美味しそうに飲み干す社員をしり目に

あー帰ってネタ作りしなきゃと思い

そのまま皆と軽く談笑してしまった。


なんとかお日様が登る前に一本台本を書き終えたい。

短くてわかりやすくて面白いもの。


あーなんにも思いつかないまま

こんな風にだらだら日記を書いている。


明日もバイトかぁ・・


う――ん

休みたいなぁ


休んでヒッチハイクして

一日でどこまで行けるか

やってみたいなぁ。

と、ここで


高校3年の頃の話を思い出した。

夏休み最後の前の日

就職が決まっていたため

もう二度と来ない「学生夏休み」の思い出に

片道60キロくらい離れたところに

自転車で行こうという事に

幼なじみとなった。

深夜零時出発

到着予定時刻は6時くらい。

目的地は海

正確には確か「野間灯台」という場所だった気がする。

出発して1時間後

地元の名古屋市内を抜けるあたりで

後ろから暴走族にあおられる。

ブオン・ブオンという爆音を

後ろでずっと慣らされながら煽られる。

家に帰りたい、素直にそう思った。

結局絡まれることも

職質を受ける事もなく

彼らは勝手に去った。

ちなみに一緒に行った

幼なじみは親が出発に反対し

その反対を押し切る際に

親は承諾書を持たせた。

まさかこの承諾書をこんなに早く見せる事になるとはと

思ったがなんとか一命を取り留めた。

ちなみに暴走族から職質を受けた事があるので

職質と書きます。

こうして名古屋市内を抜けその後は必至にこいで

こいでこいでこいで

出発して3時間


迷った。

完全に迷った。

ここはどこのクソ田舎だ、という場所にきた。

車も通らないし、周りにコンビニも無い。

地図を広げとにかくこの先のどっか広い道に出る事を信じ

まっすぐ行こうという決断に出た。

その時、反対車線に原付に乗った

ノーヘルのヤンキーが一台通った。

完全にこっちを見ていた。

因みに後日談だが

この時

幼なじみも俺も

そのヤンキーを見つけた時

なぜかドラクエのボスキャラとの戦闘シーンのメロディが流れたという。

心拍数が高まる。


「オイ、こんなとこで何やってんだよ?」

意識が正常に戻った時には

僕の目の前に彼はいた。


終わった。


「は、はい。なな・夏休み最後の思い出にと思いまして名古屋から出てきたのですが


野間灯台を目指していたところ迷ってしまいました。


すみません!!  」


面接か。


慣れない敬語を使い

そして

幼なじみは秘儀・母の承諾書を出した。


「なんだよ、これ?」

「はい、しょうだくしょ と読みます。」

「知っとるわ!馬鹿にしとんのかオイ」

「すみません!」


コントか。


(そうだ、俺は今コントを書こうとしているんだ!!

 何、過去のつまらない思い出を綴っているんだ!!!)


そしてヤンキーはこう言った。


「わかったよ、いきて――んだろ?」



足が震え、心の中で野間灯台見る予定が走馬灯を見るとは!!

と突っ込んだ。

「はい、生きたいです。まだ死にたくありません!!」

「そっちのいきて―じゃねーわ!野間に行きたいかって言ってんだよ!」

「あ、あ、そっちの!!はい、もちろん!!

 え、もしかして・・兄さん!」

「俺についてこいよ、国道に出るまで案内してやるで。」



えーーーー!!奇跡!!そうです、じつは僕の幼なじみが

実はあのGREEENのメンバーでこの時の感情があの名曲

キセキになったんです!!


はい、嘘です。


そして、この超優しいノーヘルヤンキーのお陰で国道に出て

その先の注意点も教えてもらい兄さんは去った。


絶対絶命の大ピンチだと思った。

ところが超優しい兄さんに変わった。

今にして思えば

あのときの「ギャップ」は今でも堂々の一位だ。


そして無事にGOAL。

時計を見るとまだ5時過ぎで結局朝飯食うにも

どこもやってなく

まさかの漁港もその日は休みで町には活気が無く

とくに目的地での思い出よりも

ここにくるまでの方がよっぽど濃かった。

海を眺めるがすぐに飽きた。

そんな夏休み最後の日。

結局、家に戻ってきたのが

お昼過ぎ。

地元で帰宅を待つ皆に

「何しに行ったの?なんでもっとゆっくりしてこないの?」

と言われた。

夜が

怖かったから。

と言えなかった。


いやァでも

でも、旅っていいですね。


いつか旅番組に出たらまたあの道を自転車で走ろう。

と思います。


大人にこうしてなっていくんですよね。


はい、という事で今日はここまでです。


読んでむしゃくしゃした貴方


是非「旅」に出ましょう。

おやすみなさい。