2023年4月、三男は重症新生児仮死で産まれてきました。そんな息子について綴っていきます。
我が家の三男、先日一歳の誕生日を迎えました
本当にこの一年はあっという間で。やはり3人目だからか、日々のあれこれに追われて気づいたら一歳でした
前回も書きましたが、産後すぐにNICUに入院となったため、「毎年暗い気持ちで誕生日を迎えるのかな」と思っていました。あの時は、首がすわるかも、歩けるようになるかもわからないと言われていました。上2人はなんの問題もなく、むしろ自分は出産に向いているんじゃないか?と思うくらい安産だったので、どこかで「今回も安産だろう」とたかを括っていたのかもしれません。
実際にNICUに入院することになったときにはさすがに動揺しましたし、人生で一番泣きました。
兄たちがきょうだい児となり、今まで通りの生活を送れなくなるかもしれないと思って、「ごめんね」の気持ちで涙が止まりませんでした。
NICUには3週間入院したのですが(なので、通常のお産より2週間長かった)、退院前にMRIの結果が異常なしと言われたときは涙が出たし、一方でNICUの世界を初めて知ったので価値観がガラっと変わった出産でした。
退院してからしばらくは、新生児仮死であったことを気にしていましたが、息子は元気にすくすく育ってくれていて、時々出生時のことを忘れてしまうくらいです。
今までは、計画無痛分娩だったことを安易な選択だったとただただ悔いていましたが(上2人も促進剤はつかっていたので、人工的に陣痛を起こすことに抵抗もなく…。むしろ、体が重い時期が少なくできるなんて嬉しいじゃないか!とすら思っていました)
、あのタイミングでのお産だったから、すぐに挿管できて後遺症もなかった、と思えるようになりました。5/7が予定日だったので、GWにかぶっていたら医師もほとんどいなかったかも、と思います。
時間と、息子の成長がそう思わせてくれました。
このお産がきっかけで、社会福祉士の勉強をしようと思ったし、子育てや人生に対する価値観ががらっと変わりました。
何の問題もなく元気な赤ちゃんを産めるに越したことはないと思いますが、この出産で私自身の視野は間違いなく広がりました。毎日の何気ないことが尊くて、涙が出てきそうになります。
この気持ちを夫と共有できたことも、大きいです。
もう少しハッピーに溢れた、いい意味で能天気な記録にしたかったのですが、どうしても思うことが多くて。
ここまで元気に育ってくれて、ありがとう。
奇跡の子だよ。