こないだCSで宝塚の卒業生のインタビュー番組をやってて、
麻乃佳世さん(以下ヨシコちゃん)の回を録画して見ました。
ハードディスクがいっぱい気味で見たら消してしまったんだけど、
消さなきゃよかったー!と思うくらい良いインタビューでした。
何て頭の良い人だろう、
何て深く考えてるんだろう、
これぞまさにプロだな!と思わされるエピソードが次から次へと出てきて
おいら感動しやした。
一番印象に残ってるのが、
パックのハーミアを演じる時、
ほんの少しでも邪心を持って演じてしまうと嘘っぽくなってしまう、
だから普段の生活からもう、
そういうものには全く触れないように、
できるだけ心を綺麗にして綺麗にして・・・
そうでないと演じられない怖さがあった、というお話。
そこまでの覚悟を持って、
そこまでの思いを持って、
舞台を勤めている娘役ってそうそういないと思う。
舞台の上で「自分」を「可愛く見せたい」だけにしか見えないような人が
平気でトップとして大きな顔をできる現状を彼女はどう見ているんだろう。
可愛く見せたければ、
心の中から、本当に可愛い人になれば自然とそう見えるんじゃないかと思って頑張っていた
と言うヨシコちゃんを私は心から尊敬する。
ところでヨシコちゃんはヘアアクセサリーとか髷とかを非常に工夫して
センスの良いものを作り上げていた印象が強いのだが、
そんな彼女から出てきた言葉が
「お化粧や髷はそこそこのものでも、本当に心から可愛い人になれば可愛く見えるもの」
というのには少し驚いた。
けれども、確かに言われてみればその通りだ。
外側を飾るものはあくまで飾りでしかない。
飾りだけで可愛く見せることは絶対にできない。
それでも、追究したらきりのない芸事の世界で
そういう細かいことにまでできるだけ完璧を期して作り上げるというのが
プロとして舞台に上がる者としてのプライドなのだと思う。
芸事を極めようとする熱い志と高い誇りが彼女の言葉の根本にはある。
可愛いお衣装を着せてもらえるくらいで脳天気に喜んでるどこかの娘1とは大違い
というか比べるのも失礼だわ。。
このインタビューを聞くずっと前からヨシコちゃんのことは大好きで
こんな女の子になりたい、とずっと憧れていたけど、
改めて彼女の話を聞いて、
こんな素晴らしい舞台人に憧れることができて本当に幸せだ!と思う。
女の子として、舞台人として、人としての尊敬の思いを強くした。
退団の時の言葉で、
「やっぱり完璧っていうのはないんだな、と思いました」って・・・
この人が言うとめちゃくちゃ深いよね。
ヨシコちゃんは間違いなく、最も完璧な娘役さんの一人だった。
その裏にどれほどの努力があったか・・・。
努力に努力を重ねて重ねて、最後に出てくる「完璧はない」という言葉の美しさよ。
芸事っていいな、宝塚っていいな、
そうそう、私、宝塚に憧れていた頃、
こういう思いで、こういう先輩に厳しくしごかれて良い舞台人になりたいと思ってたよな、とか、
久し振りに清々しい気持ちで芸事の美しさを思い出させてもらいました。
清く正しく美しく。ヨシコちゃん、まさにあなたのことだと思います。
素晴らしい舞台を見せて下さってありがとうございました。
と、画面に向かって深々頭を下げたくなるくらい、本当に良いインタビューでした。
今宝塚を目指してる人も、今宝塚にいる人も、
もうみんな爪の垢を煎じて飲んだ方がいいと思うで。
昔は良かったなんで年寄り臭いことを言いたくはないけど、
やっぱりこんな素晴らしい役者さんを抱えていた昔の宝塚は
本当に素敵だったと今でも思います。