小説の更新が滞ってますが、
更新する前にちょっと、こないだ書いた
マリリン・モンローが本人の死について言及したセリフについて、
あれを書いた背景を薀蓄披露がてら?書こうかと思います。
マリリン・モンローの伝記本、
テレビ・ドキュメンタリーなどでは
自殺説、
誤って薬物を大量に服用したことによる事故死説、
ロバート・ケネディによる殺害説、等々
本当に諸説あったんですが、
サム・ジアンカーナというマフィアが自伝本『「アメリカを殺した男』で
マリリン・モンローの殺害について生々しく言及していたのと、
マリリンと親しかったマーロン・ブランドが自伝本『母が教えてくれた歌』で
死の直前に彼女と連絡を取り合っていた感じでは
自殺するような精神状態ではなかったと断言していることから
やはりマフィアによる他殺かな、と思うようになりました。
証言の信憑性について。
まずジアンカーナについてですが、
マフィアが本当のことを言うかな、
俺が殺したと自慢したいだけじゃないかな、とも思いましたが、
殺害方法について
座薬での殺害方法がマフィア特有のものであったこと、
検視結果(血中から検出された薬物)ときっちり一致することと、
彼の本を1冊読んでみて嘘八百を書き立てたような本にも思えなかったので
(あくまで私の感覚ですが)
これはおそらく本当だろうと判断しました。
それと、マーロン・ブランドの自伝本での記述の信憑性ですが、
何せマーロンが80歳過ぎに書いた本なので
都合良く記憶を書き換えている可能性は否定できません。
ただ、この人の人を見る目、
特に自分と同類の、「虐げられた者」の本質を見抜く目は見事という他なく、
それが彼が名役者であることの重要な要因でもあると思うので、
マリリンについての記述に間違いは無かろうと直感しました。
それと、私がマリリン像を描くに当たってすごく重視したのが
写真でした。
私は写真から人の表情の小さな機微まで感じるのがすごく好きなので、
マリリンの素に近いと感じる写真を
古書の写真集とかも含めてとにかく漁りまくりました。
そうしてマリリンについてある程度の人物像を描いた感じと、
マーロンが書いているマリリン像がすごく近いと感じたというのもあり、
マリリン・モンローは精神的には非常に繊細で脆くはあったものの、
自殺するような人では絶対にない、
最後の最後まで生命力に溢れた底力のある人だったはずだ、
という確信を私は個人的に持っています。
ちなみにこの生命力について、
その根拠の一つとして、
故人の名誉に関わることなのであまりおおっぴらに語るのは失礼なので
作品の中で語ることは避けましたが、
マリリンは12~13回ほど中絶手術を経験したという記録があるそうです。
私もそれを知った時は相当ショックでしたが、
逆に、それだけ中絶を繰り返してもなお妊娠する力のある生殖器の持ち主だったということは
彼女の生命力を奇妙な形で証明しているようにも思えます。
マリリン・モンローは閉塞的な時代の中で、
溢れるほどの明るさと健康美で人々に愛されました。
若く豊かで希望に満ちていた頃のアメリカの象徴でありました。
どんなに深い絶望に苛まれても希望を捨てることのない
陽気で楽観的な「強いアメリカ」そのものでありました。
謎に包まれた死を遂げてもマリリン・モンローが時代を超えて人々を魅了し続けるのは
彼女の比類ない明るさと優しさゆえのように私は思います。
私が描いているマリリン像が本当かどうか証明するすべはありませんが、
精一杯故人の遺したものと向き合い、
故人に対する敬愛の情を何よりも念頭に置いて書いてみたつもりです。
マリリンに対して並々ならぬ思いを抱いている方々も多くいらっしゃる中で
死の真相について本人に断言させるセリフを書くのは勇気が要りましたが、
私なりのマリリンへの思いを現してみたらこんな形になりました、
と言い訳させて頂きます(;^_^A。
あ、そうそう、ジョー・ディマジオとの再婚話についてバッサリ斬っちゃった件ですが、
これも根拠として重要になったのは写真でした。
ジョー・ディマジオと結婚していた当時のツーショット写真を見ると、
彼女が愛していたのはジョーよりもマリリン自身だと感じました。
言い方はアレですが、
すごいハイスペックの男と結婚できた私すごいでしょ、イケてるでしょ的な
自意識を感じる写真が多いです。
個人的に、マリリンのそういうしょーもないところも普通の女の子っぽくて好きなんですが、
こういう間柄では関係が長持ちしなかったのも当然だと思いました。
3番目の夫、アーサー・ミラーとの写真と比べるとなおよくわかります。
マリリンがアーサーの隣にいる時の写真は、
大好きな人と一緒にいられて嬉しくてたまらない女の子そのものです。
嬉しくて嬉しくて見つめてしまう。そういう顔をしています。
ジョーとの写真も相当探しましたが、
夢中で恋している表情のマリリンの写真は見つかりませんでした。
(ま、撮った写真家の腕も関係あるのかもしれませんが。)
なので、それだけ大好きだったアーサーと別れたからと言って、
特に好きでもなかったジョーと再婚しようとするだろうか?
しかも結婚が本当に決まっていながら別の男(マーロン・ブランドとか)と関係を持つか?
等々考えると、
やはりジョーの方がほぼ一方的に迫っていたと考えるのが妥当かという推論に至りました。
ジョー・ディマジオはマリリンの葬儀を仕切り、
毎日マリリンの墓に薔薇の花を捧げ続け、
本人が亡くなる時には「やっとマリリンに会える」と言ったと伝えられていて、
それは純粋にイイハナシダナーと思うんですが、
マリリンが同じように感じていたかどうかは・・・うーん。と思ってしまいます。
でも、そこで一つ言えるのは、
やっぱりマリリンは「男を追いかける女」じゃなくて
「男に追い掛け回される女」の方が絶対似合う!ということ。
だから、ロバート・ケネディに別れを告げられて
追い縋って殺されたなんて絶対ないない!
子供の頃からたくさんの別れの痛みに耐えてきたマリリンが
彼に対してだけみっともなく追い縋るなんて考えられないですね。
そんな訳で・・・
いろいろぐだぐだと書いてしまいましたが、
マリリンの本は本当にたくさんありますし、
色んな説やエピソードがインターネットにも落ちているので、
色んなマリリン像を思い描きながら小説を読んで下さるとまた面白いかな、なんて思います。
・・・更新が滞っててほんとすみませんが、
絶対に更新しますので!
楽しみにしててください!