あんなに悲しい気持ちで
申し訳ない気持ちで
涙が止まらないのに
私の頭の中でドナドナが流れた
ドナドナドォ～ナァ～
怪物を乗せてぇ～
ドナドナドォ～ナァ～
ワゴン車は行くよぉ～～～～
子供のころ、この歌を聞くと
悲しくて寂しくて泣きそうになったっけ
その後のバタバタ
その日のその後のバタバタは昨日のブログの
通りです。
やっとの思いで車に荷物を運び
もう帰って来ない婆さんに思いを馳せ
そして・・・
通帳や印鑑、お金は置いてないかを
探す・・・
服や下着、タオル類も探さなきゃならんから
人のタンスの中を見る
これってなかなか嫌な作業でした
だってまだ生きてるんですものね
別にワァ～オって物はなく
ただタンスの洋服の下に小さなアルバムが
ありました
その写真は全部夫の別れた２人の子供の
小さい時のものでした
たまには眺めていたんでしょう
そして、ここからがどれだけ大変だったか
施設に荷物を届けるために一休みした途端
一気に湧き上がる不安
まず、通帳と印鑑をやっぱり持ち歩いてる
頑として印鑑と通帳を怪物から奪おうとし
どんなに言っても聞かないケアマネ
夫と私でそれぞれ各方面に確認、
情報収集しながら
結果的に
やっぱりやめよう
ここはおかしいかもしれない
そうなってからのバッタバタ
まぁ動きました動きました
まずディサービスから連れ戻さなきゃ
そして今日は施設に入らないと
施設に連絡
そして一番の大仕事
それは怪物を迎えに行く前に
全部部屋の中を元に戻し
出かけた時の状態にすること
もう大慌てで車から荷物を全部下ろし
詰めたバックから全部出して
元の場所に戻す
タオルケット、毛布もまたベットに
かけなおし
ラジオも枕元の場所に設置
下着、洋服を元のタンスに戻す
何がどこに何段目に入ってたなんか
覚えちゃいない
でも相手は認知症
本人だって何が何だかわかっちゃいない
入れ歯ケースも
コップも
元の場所に戻す
ブラシ、顔に塗ってるクリーム
耳かき、爪切りも
怪物が生活していた部屋の状態に
猛スピードで整えました
そしたら不思議なもので
一瞬にして部屋に生気が戻ったような
そんな感じがしました
その後はワンズもみんなでディにお迎え
玄関にスタッフさんに手を引かれて
連れられてきた怪物婆さん
なんにも知らないのは本人だけだ
風呂に入れてもらって
ご飯食べさせてもらって
お話して、トランプやって
こざっぱりした満足そうな顔で
「あらぁ～迎えに来たの？
ありがとう、悪いねぇ～」
だってさ
家に戻っても何も違和感がなさそうで
あんなに嫌がってたディサービスも
気に入ったようで
夜ご飯を食べて
また薬を飲ませ
いつもの夜だった
・・・婆さんだけにはな
私たち夫婦はしこたま疲れ果て
まるで詐欺にでもあいかけたのを
未然にギリギリのところで防いだみたいに
何が何だかまだわからずにその夜はいた
そして何より
今夜からいないはずの婆さんが
いつも通りいるではないか
いつも通り軽口叩いて
いつも通りベットに寝てるじゃないか
本当なら心配してる頃だった
「婆さん、暴れてないかな」
「帰るって騒いでないかな」
「不安がってないかな」
「職員さん、困らせてないかな」
そんな心配しながら二人で飲んでる
ところだったのに
私のあの涙を返して欲しい
一件落着はまだ何もしていない
ケアマネを切るにしても
まだやらなければいけないことがあるし
施設探しもまた一から出直しになった
今度は本当に怪物婆さんが自分らしく
いられて
そしてみんなが納得できるような
そんなところを探したい
病院とケアマネを変えることも
慎重にやりたい
ただ、本当に疲れたけど
勉強にもなった
これは一種の詐欺ではないだろうか
今度は私たちもしっかりと
他人頼りばかりせず
調べたり探したりしようと思う
まだ婆さんは生きてるんだもん
自我も感情もあるんだ
今度こそはいいとこ見つけて
みんな納得して
婆さんが何より良い余生を過ごせるよう
頑張るよ
それまでは在宅介護覚悟です
ちょっとスパルタでやらせてもらうよ～
～お礼と感謝～
昨日は皆さんのコメントで経験・体験を
教えて下さりありがとうございました
すごくためになり、それで施設側に
電話して確認することも出来ました。
今後も進める中でもしも
「mipocoさん、その話おかしいよ」
そう感じることがあったら
遠慮なくご指摘ください・・・
とにかく一からの出直しになりました。
今後ともこのブログと
ポンコツな我が家の日々にお付き合い
頂けましたら幸いです。
mipoco