黄金皇帝ケイニラス
すでにドリームホールを読んだ方でも、この名前を記憶に残している方は少ないでしょう。
私は歴史のお話が好きで、あまり難しい事はわからないのですが、よく読んだりします。
この国でも、もちろん他国でも、歴史には必ず権力というものがつきものです。
彼もまた、金山を掘り当てる事で、一躍皇帝陛下にまで登りつめる。
という、よくある一国の興亡の物語で、「閻魔の都」というお話の最初の方にちょっとだけ登場します。
彼が終世幸福であったかどうかはわかりません。
いわゆるラッキーボーイというやつですから、まあ、人には羨まれる人物ではあったのではないかと思います。
ただ、彼の死後に彼が創った国で起きた事態は、必ずしも彼の望んだものではなかったような気がします。
権力というものは、きっとその人や周囲の人々を変えてしまうものなのでしょう。
私自身は彼に敬意をはらって、あまり暗い物語にはならないように気をつけました。
というのも、彼自身の人柄や生き方なんかは、一凡人である私には測りしれないし、その後に残された人々の衰退ぶりは、あまり私好みのお話にはなりそうもなかったからです。
言うまでもなく、かつてジパングと呼ばれたどこかの国の事がモデルになっています。
彼の娘ルビィエイルが、死してもなお故郷に帰りたかったという気持ちだけが、私にこのお話を描かせたようです。
誰にも人を裁く権利などありませんが、閻魔はやっぱり、どこかにいるのかもしれませんね。

そして、最期は誰かに審判を下してほしい、なんて思っているのかもしれません。
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