『I have a dream.』
このタイトルで中学2年生のとき、学内で行われた英語のスピーチコンテストで
特別賞をもらったことがある。
恥ずかしいけれど、中学2年生にして英語のテストはいつも平均点が取れないほど苦手だった。
それに、進学校だったこともあり、英語のスピーチコンテストに出場していたのは
帰国子女や成績トップ者ばかりだった。
「場違い」という言葉を知ったのはこの時かもしれない。
たしか、各クラス2名ずつ。外国人の英会話の先生が選んだのだ。
だから特別賞は、よくがんばったで賞。として、きっとくださったのだとおもう。
まさか名前を呼んでもらえるとは思っていなかった最後の時間、
とまどいもしたけれど心はもちろん、はにかむほどうれしかった。
本番はひどく緊張した。
静かな講堂で自分に向けられる250人の同級生、先生陣と校長先生の、意識。
たぶん、トップバッターだったんじゃないかな。
暗記したものを忘れてしまわないか、と、既に頭の中は真っ白だし、
発音にいたってはカタカナ英語。
手は震えていた。
でも、内容は今でも覚えている。
『 I have a dream. I want to be a Dancer. 』
クラシックバレエに出会ったときから、ダンスが好きな理由。
ダンサーになりたい気持ちを、ただ素直に書くことしかできなかった文章。
そこには、「想い」。
ただそれだけしかなかった。
どうしてこんなことを思い出したかというと、あさってのライブの準備をしていたからだ。
思い出して、今もわたしは変わってないな。って、思わず苦笑いした。
歌いたい「想い」が、ここにある。
届けたい「想い」が、その時は今か今かと押し寄せてる。
何かわたしが動き出すことによって出会えたヒトを笑顔にすることができるとしたら、、、
ほんとうに幸せじゃないか。
この声が、笑顔が、あなたの中で元気の源ややすらぎになってくれるのだとしたら、
ほんとうに最高じゃないか。
なんて、まだまだ未熟なわたしの夢だけれど、
はっきりと、それが生き甲斐になっていることも事実なんだ。
「想い」に、支えられて、「想い」で、前に進めて、
「出会い」に、生かされてる。
そうか、、、緊張、、しているのかもしれない。
そろそろ準備に戻らなくっちゃ。
『わたしには、夢がある。』
そんな人生を歩ませてもらっていることに、今日も、
ありがとう。
おしまい。