1.デザイン

　現在の形のウィーンホルンは、本質的には、バルブが追加されたウィーンの伝統的なナチュラルホルンであり、その構造と寸法は 130 ～ 150 年前に製造された楽器に対応しています。

　ウィーンの古典主義のナチュラルホルンからのウィーンのホルンへの直接の遷移は、多くの署名された楽器に基づいて十分に文書化することができます.

　たとえば、この記事の著者は、ウィーンフォルクスオーパーのオーケストラで 2007 年まで 36 年間勤務していた間、図 2 に示すレオポルドウルマンのウィーンホルンを演奏していました。

　彼はまた、レオポルド・ウルマンによって作られたナチュラルホルンを所有していました。そのベルは、スケールの大部分と同様に、ウィーンのホルンの寸法に正確に対応していました。

現在製造されているウィーンのホルンは、約 140 年前に製造された楽器と基本的に同じですが、製造技術がはるかに正確であり、より優れたシーリング材とベアリングが使用されている点のみが異なります。

今日では、もともと緩衝材として使用されていたコルクの代わりに、プラスチックまたはフェルトがポンプバルブに広く使用されており、過去の単純なレバー機構は正確なボールベアリングリンケージに置き換えられています。

緩衝材の例

左：古典的コルク製緩衝材

中央：プラスチックカプセル入りフェルト

右: 金属カプセル付きフェルト/プラスチック

　ウールマンのダブルポンプバルブ (「ウィーンバルブ」とも呼ばれる) の「内部機構」は、重量と潤滑性の理由から真鍮ではなく、さまざまな金属およびプラスチック合金で作られています。

　見た目からも、現代のダブルホルンとは明確に区別されるウィーンホルンの部品、すなわちレオポルドウルマンが 1830 年に特許を取得したダブルポンプバルブとF-Bogen(F-ボウ)[1]、これは、ウィーンホルンの特定の音響特性に寄与することとはまったく関係ありません。これは、次の章から明らかになります。

参考（後半でウィーンバルブの仕組みを説明しています。）

『ウィンナー・バルブ』先日から、ウィンナー・バルブについて書いてきましたが、仕組みについては詳しく書いていませんでした。そこで、まずは、ウィンナーバルブの欠落部分を想像で補ったもの…

ameblo.jp

　しかし実際には、ナチュラルホーン時代の遺物である長さ約115～120センチメートルのF-Bogenの取り外し可能性が利点をもたらします。

mouthpipeが120 cm が伸びているか、おなじながｓ2回半ねじられているかは、サウンド、レスポンス、精度には関係ありませんが、さまざまなメーカーのさまざまなF-Bogenを簡単に切り替えて、F-Bogenの特性を変えることができるという事実。器具が役立つ場合があります。

註１

　他のホルン関連情(web)によるとBogen(独）＝crook (英）と思われます。

　即ちF-BogenをF-crookと読み替えると、意味がすんなりと、理解できます。

ウィンナーホルンの音響学的検証 （1.デザイン）

ウィンナーホルンの音響学的検証　（1.デザイン）