この楽器はBESANÇONによって1861-1868にフランスはリヨンで作製されました。

 

 

出典によれば、この楽器は「Complicated system 」だと書かれています。

複雑なシステムとは、どういう事でしょう。

 

出典には、これ以上の説明はなく、1枚の写真から推測するしかないところですが、まず不思議なのは、mouthpipeから1番ピストンに入り、そして1番ピストンからベルに抜ける作りになっている事です。普通のヘリコンバスは1番から入り3番に抜けるのが普通です。珍しいものがあっても、逆のパターンです。

 

これには、何か理由があるのか、それが出典元から判らないのは困ったものですが、逆に言えば、ただ複雑なシステムであるとだけ考えればダブルでもなければコンペンセイティングシステムでもないとも言えると思います。

 

絵を描いている限りでは、以下のようなシステムだと思われます。

 

全てのピストンが開放状態のとき

 

 

mouthpipeからの息は、1番ピストンから入り、どのピストンチューブ通らずに一番管から

ベルに抜けます。

 

全てのピストンが押下げられている状態のとき

 

 

mouthpipeからの息は、1番ピストンから入り、全てのピストンのサブ・チューブを通って一番管からベルに抜けます。

 

推察できるように、このシステムであれば、全てのピストンのパターンで正常に動作します。

 

なぜ、わざわざこのようなシステムにしたのか、3 Périnet-type valves, bottom sprungと書かれているところに意味があるのかもしれません。