Serpentと言えばチューバの先祖と言われている楽器で、その後継はOphicleideとするのが、私の認識でしたが、このSerpent Forvielleも忘れてはならないようです。

 

 

Serpent ForveilleはパリのメーカーForveilleによって1823年に導入されました。
楽器は3つのセクションからなります。
1)白鳥の形をした曲がりくねったボーカル(註1)
2)金属の中央セクション
3)J字型の木製のベルストック。

Forveille以外の様々な楽器メーカー、特にDarche、Klemmer、そしてTurlotも、この楽器を製造しており標準的な組み立て技法が確立していたようです。

他のベースホーンに比較して、Serpent Forveilleは繊細な音を持ち、多彩なベース楽器の中でも最も成功したものでしょう。


Hermengeは、1825頃に書かれた教則本の中で、次のように述べています。

「Serpent Forveilleは、経験豊で才能ある楽器デザイナーによって発明されたホーンと、Serpentのための洗練されたキー操作を、継承している。高音域では、Serpentよりも大きく明確な音色をもち、4オクターブを簡単に奏することができる。」
 

彼は次のように説明します。
「すでに確立しているSerpentの音質に相性が良く、エレガントな形状、持ち運びが容易、そしてより大音量が可能である。」

 

Hermengeは、印象的な数々のデュエットとカプリスを含めた論文を書きました。
 

Serpent Forveilleは、6本の指の穴、親指の穴、そして3~4個のキーからなり、クリアな高音域、豊かでで力強い低音域をバランスよく提供します。
 

この楽器は、当時のフランスで最も人気がありました。

註1
ボーカルとは歌手の事ではなく、ファゴットなどのリードを付ける曲がった金属チューブのことです。楽器の特性上チューニングの難しいファゴットは、複数の長さのボーカルを持っていて、それを付け替える事でチューニングをします。

 

 以上、書いてきましたが、現代では興味が薄れてしまったのか、まともな音源は見つかりませんでした。