【母施設に入居す】⑧看取り | MIOUスタイル

こんにちは、MIOUです。

 

今日は朝から母の入居している施設から

母が転んで頭を打ったという

電話がかかってきましたえっ

 

 


母はこの4月から

以前のサ高住(サービス付き高齢者住宅)から

特養(特別養護老人ホーム)に

転居しているのですが



 

サ高住の時には

何度も転倒し

手指の骨折や、額を切って流血、

吐き気からの腸閉塞などなど

半年くらいの間に色々ありました。



救急車にも2回乗りましたし



救急に関わらず病院には

必ず家族が付き添わなくてはいけないので

早朝であろうと夜中であろうと

電話がかかってきて

そのたびに飛んで行ったものです。




 

 

往診を受けてはいたものの

訪問医は治療はしてくれないので

 



総合病院の総合診療科、整形外科、

外科、内科の一般診療もそれぞれ受診し

もちろんそのたびに一日がかりで

付き添いをしていました。

 

 


今回もすわ!また一日がかりで

病院か!今日は用事があるんだけどなぁガーン

と電話を取るなり覚悟したのですが




今度入居している特養の経営母体が

大きな総合病院ということもあり

 

家族が行けない場合は

全てスタッフさんが付き添ってくださる

とのこと。


 

これは本当に涙が出るほどありがたい!!

お言葉に甘えてしまいました。

 

(聞いたところに寄ると全ての特養が

そうであるわけではないとのこと。)






 

幸い全部検査していただいて

たんこぶはできたものの

以前のように骨折したり

顔面あざだらけになったりはせず

無事に帰ってこれました。





 

 

さてさて

ここからは昨日からの続きです。

 



 

そんなこんなで

無事主治医をそれまでかかっていた

総合病院の

付属診療所の往診に変えることが

できました。



 

実はこの診療所の往診に変えたかったのは

理由がありました。




 

そこのT先生という女医さんが

すごく評判の良い先生で、

私のご近所の方も何人か

往診でお世話になっていたことがあると

聞いたからなのです。

 

 

T先生は終末期医療の専門医らしく

例えば末期がんの患者さんの

往診などをされていて

患者さんの話やご家族の話を

本当によく聞いてくださるとのこと。

 


 

母はどちらかと言うと

心療内科的な問題もあるようにみえたので

治療云々よりも

そういう心のケアをしてくださる先生のほうが

きっと良いだろうと思ったのです。

 



もちろん

初めての往診の時は私もしっかりと

立ち会いました。



 

 

終末期医療専門と聞いていたので

私よりずっと年上の先生を想像していたのですが

多分私と同い年くらいの先生でした。



 

 

良く母の訴えに耳を傾けてくださって

本当にいい先生だなぁと

傍らで聞いていて思いました。





 

 

そして先生、

帰る間際になって私にこう言われたのです。

 

 

 

「ところでお母様のお看取りは

どうなさるおつもりなのですか?」



 

・・・・・

えっ!?ショック!


 

 

み、看取り・・??

 


 

 

そ、それはもしかして

ご臨終をどこで迎えるかって

ことですか?



 

と内心アセアセな私をしり目に

先生は母本人にも同じ質問を

していました。

 

 

 

すると母は

「私はもう病院で死ねればイイと思ってます」

と答えたのですが

(母は意外と最期は自宅で、とかは言わないヒトだと

このとき知りましたが)

 

 

先生は

「今どきはね、病院では死なせてくれない場合も

多いんですよ。

帰る自宅がない場合は看取りをしてくれる

施設をお考えになっておかないといけないのよ。」



 

 

と母と私に向かっておっしゃったのです。

 

 


 

もともと母は要支援2でサ高住に入居したので

正直「亡くなる」ときのことまでは

頭にありませんでした。

 

 

 

先生が帰られたあと

サ高住のベテランスタッフさんに


「あのぅ~さっき先生に

看取りはどうしますかって

聞かれてしまったんですけどガーン


そういうのって今から考えておかねば

いけないんですか?」


と思わず聞いてしまいました。

 

 


 

するとスタッフさんは


「そういうことをきちんと言ってくれる

お医者さんは良いお医者さんだと思いますよ。

 

さすが終末期の専門の先生ですね。

大事なことですし確かにここの

サ高住では看取りはしないんです。

 

本当はお元気なうちにちゃんと看取りまで

してくれる施設に入居して

住み慣れたところで看取ってもらうのが

いいんですよ~」



 

と教えてくれたのでした。

 

 

 なんでも

同じサ高住でも看取りまでするところも

あるそうですが、数は少ないとか。



スタッフさんいわく、

特養は別名「看取りの施設」とも

言われているそうです。







このことがあってから

また急に要介護4になった母の姿から

急に「看取り」という言葉が

身近なものに感じられるようになったのでした。


 



 

続きます・・・にゃーブタネコネコネコ