オーガニックは誠実性も含まれる

スパやサロンのお話でなぜ誠実性が出てくるのかと思われる方も多いのではないかと思います。日本のオーガニック第一人者であり、オーガニックレストラン認証を作った水野陽子先生と久しぶりに懇親会でお会いして、オーガニックの誠実性の話になりました。

私はこの8年間レストランやカフェ巡りをして、700軒以上訪問しました。食べ歩きをして見えてきたのは、料理やサービスだけではなく、レストランの姿勢がキーポイントだということ。残念なことに、オーガニックレストラン・カフェと表示しているにもかかわらず、オーガニック食材を使用していない店や、オーガニック基準を良く理解していないお店も結構ありました。

話が少し飛びますが、オーガニックの発祥は自然破壊や環境汚染が起こり、人間の生死を脅かしたということが原因の一つです。よって、オーガニックには誠実性が不可欠。オーガニックの表示があるのにオーガニック食材を使用していないお店や、基準を理解ぜずに表記しているお店は、残念ながら誠実性にかけると言えるかもしれません。


リラクゼーションサロンとエステサロンの基準
前出のオーガニック認証会社リファースの社長水野葉子さんは、オーガニックレストラン認証を日本で初めて立ち上げたいわゆる第一人者。嬉しいことに、私と同じことを感じていらしたようで「正義感で仕事をしている」のだそうです。ということはやはり、嘘が多いのでしょうね。また、「オーガニックに嘘は絶対ダメ」ともおっしゃっていました。

リラクゼーションサロンが人気のようですが、リラクゼーションサロンとは、ヒーリングに趣をおいていて内面的なアプローチを主体としたサロンのことです。例えば、リフレクソロジー、バリニーズマッサージ、ロミロミマッサージ、オイル無しボディケア、レイキヒーリングなどデトックス効果、自律神経を整え、心と体のバランスを整える、気が関わりストレスを改善するなど内面の部分への効果が目的です。

エステサロンは反対に、ビューティーに趣をおいていて、表面的なアプローチのサロンです。痩身リンパ、脱毛、まつげパーマ、セルライト除去、脂肪吸引など、表面的、外見的な悩みの改善目的。コース料金が多いのも特徴です。

そして、リラクゼーションサロンもエステサロンも、アロママッサージとリンパマッサージはどちらにも含まれます。要するに、アロマ・リンパマッサージはどちらも効果があるということだと解釈しております。



St. Regis SingaporeのSpa施設


スパの基準

スパはベルギーのSPAという鉱泉場が語源。よってヨーロッパでも英語圏でも使用しますが、スパというと一般的に、ヨーロッパでは温泉やミネラルウォーターの湧き出る保養地などを指します。しかし、日本やアメリカではリラクゼーションサロンのことをスパと呼ぶ場合もあるようです。

スパには国の定める基準がないので、スパという呼び方に団体や協会が独自の基準を設けて、現在は心身をリラックスさせる目的の施設もスパと呼んでいるようです。一般的に、スパというと上記写真のようなジャグジー・ミストサウナ・ハマムなどの水の施設を指していました。

私もスパという看板をかがげていたら、ジャグジーやサウナがあってリラックスできる場所を想像します。でも、たまにアロママッサージだけでシャワー施設しかないのにスパの表示をしているサロンもあり、がっかりしたことがあります。もうそういうサロンにはいかないですね。

私がよく使っているジョンマスターに併設されたクレンズサロン(一番上の写真)は、
経験10年以上のベテランセラピストが、赤ちゃんでも使用可能なオーガニックブレンドオイルで全身経絡マッサージをしてくれます。ちょっとお値段は張りますが、マッサージの後はお顔の色がツートーンくらい白くなり、至福のひと時。施設もセンスがよく、コスメも良質で、セラピストも最高ですが、スパとは表記せずサロンという表記です。誠実性があるサロンといえます。



St. Regis SingaporeのSpa施設



オーガニックサロン・スパとは?
サロンやスパにオーガニックという文字がつくと、何か特別なものと思われる方も多いようなのですが、オーガニックコスメを使用していれば、オーガニックサロン・スパとなります。よって、オーガニックサロン・スパといえども、オーガニックの知識というよりは、技術力の高さがそのサロンやスパの良し悪しの判断基準となります。

ヨーロッパにはオーガニックサロン・スパ認証があり、認証を受けたサロンやスパのみがオーガニックサロン・オーガニックスパとは名乗れます。将来的に日本もそうなるかもしれません。

日本にはオーガニックサロン・スパに基準はありませんし、オーガニックコスメにも国の基準がないのでやりたい放題、野放し状態。実は私はこの現状に失望しております。エステサロンやリラクゼーションサロンで、フェイシャルや全身マッサージを受けてとんでもない目に何度かあっておりますので、誠実性をかなり重要視しています。

本当に悲惨な目にあっていまして、全身マッサージを受けたサロンのオイルが酸化していたようで、毛穴という毛穴が赤く腫れてしまい、全身赤い水玉模様になってしまったこともありました。


肌が弱い方のサロン・スパの選び方
このような経緯もあり、また、
海外のスパや日本の有名なオーガニックサロンにも足を運んでいますので、私はサロンやスパを選ぶ独自基準はかなり厳しいです。表記と実際の施設が異なっているサロンやスパは問題外ですが、このようなお店は使用するオイルやコスメの使用期限がオーバーしていたり、セラピストが未熟だったり、価格が実際のサービスと見合っていない可能性が高くなります。これがお店の誠実性です。

私のように肌の弱い方へのサロンやスパの選択基準は

・愛用しているコスメと同じ、またはそれに近いコスメを使用している
・熟練したセラピストがいて、ご自分の年齢より上、または年齢に近いセラピストを選ぶ(年齢にあったお悩みを分かってもらえる)
・落ち着いた雰囲気のセラピストを選ぶ(落ち着きがなく、物を落としたりされるとリラックスできない)
・セラピストのディプロマを確認する(然るべき資格を保有しているかどうか)
・良質なコスメ(特にオイル)を使用している店を選ぶ
・オーガニックサロン・スパの表示があればオーガニックコスメ認証率の高いサロンを選ぶ
・時間帯はなるべく朝や午後一番を選ぶ(夕方や夜だとセラピストが疲れている場合が多い)
・高額なコスメ、高額なコース、回数券などを強く勧めるお店は要注意
・体験コースや特別料金など料金の安い時に試してみる

ニュースになっているのは氷山の一角だと思いますが、サロンやスパのトラブルは結構多いですよね。海外ですと泣き寝入りになる場合もあります。私のように、全身赤い水玉模様にならないように(笑)お気をつけ下さいね。


お肌が弱い方のためのーガニックコスメ講座のご案内
9月・10月の講座詳細は下記の通りです。
下記の緑色太字の各講座名をクリックしてお申し込み下さい。

開催日:開催日下記に明記 
時間 :9:00-11:30AM (上級9:00AM-12:00PM)
場所 :東京都港区 ル・パン・コティディアン芝公園
講師 :オーガニックアドバイザーMio (プロフィールはこちらへ)
    *AFASオーガニックコスメ認証委員会 委員
    *英国IEB認定 解剖生理学・病理学ディプロマ取得
    *厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会オーガニックアドバイザー

10/2(日)  → 食べるサンスクリーン(今年最後の講座です)
地球環境・皮膚の生理機能・病理学・栄養学・
コスメ成分・子供の紫外線ケア・制汗剤を含む内容です。

10/16(日) → オーガニックコスメ講座 基礎 
環境・皮膚の生理機能・価格構成の内容を交えて
オーガニックコスメとは何か
オーガニックコスメの選び方の内容です。
ナチュラルコスメの内容も含みます。

9/25(日)  → オーガニックコスメ講座 上級
10/23(日) → オーガニックコスメ講座 上級
基本的には初級を受講後に上級に進むことをお勧めします。
基礎に自信があるか方は基礎を未受講でもお申込可能です。
日本の環境・気候・日本人の肌に合ったコスメの内容です。
成分・薬事法の表示・フェアトレードなどを含む
プロフェッショナル用の内容です。
*2講座・3講座ご参加の方には割引有り。

これまで受講された方は
医師、薬剤師、理学療法士、看護師、鍼灸マッサージ師、
エステシャン、
セラピスト、メイクアップ講師、教員、オーガニックコスメ会社や
オーガニック商社にお勤めの方、オーガニックコスメ講師、
オーガニック検査員、主婦、会社員など。

受講後オーガニックコスメに切り替えた方も多数です。
皆様のご参加をお待ちしております。

★ご質問やお問い合わせは下記メールアドレスへ 
mihotokyojp☆yahoo.co.jp  (☆をメール送信マークにご変更下さい)


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