こんにちは。Organic Holistic LifeのMioです。

体に良くも悪くもなる食べ物シリーズの今回は牛乳です。既に日本の健康志向の方々の間では、牛
乳は日本人には合わない飲み物として定着しつつありますが、給食で子供に牛乳を飲ませるか飲ま
せないかで昨年大論争になりましたね。あるタレントさんが「子供に牛乳は飲ませない」と発言し
たことが発端だったようです。
このタレントさんによると「牛乳を飲むと体内のカルシウムが尿と
一緒に排出してしまう」「骨粗鬆症にかかりやすくなる」というのが理由だそうです。

体に良くも悪くもなる食べ物シリーズ - ヨーロッパのバターは乳酸菌発酵食品

牛乳が日本人に合わないと言われるのは、牛乳を飲むとお腹がごろごろしたり、乳アレルギーの人
がいますが、牛乳に含まれるアルファS1-カゼインというタンパク質の一種が原因です。これを体
が異物と判断してアレルギーを
起こします。酷い場合は、アナフィラキシー症候群を起こして命に
関わることもあります。日本人には、この乳アレルギーの人が多いようで、これは乳糖を分解する
酵素が少ない乳糖不耐症とは別の話になります。


 




日本の牛乳はカゼインのアレルギー云々以前に、加熱殺菌処理されてタンパク質を分解する酵素が
死滅しています。酵素が死滅すると、胃や腸に届いた時に分解できずに腐敗して体に害を与えてし
まいます。非加熱の生乳はもともとアルカリ性で、カルシウム吸収促進酵素(CPP)やラクトフェリン
等のタンパク質や乳酸菌を含んで吸収率がよいのにもかかわらず、加熱処理でCPPが働かなくなり、
乳酸菌も死滅しています。

加えて、日本の乳牛は一生のほとんどをストレスフルな牛舎で過ごし、たくさんお乳をだすように
ホルモン注射され、病気予防の抗生物質注射も打たれています。そして、遺伝子組み換え穀物飼料
や化学飼料を食べて育ちます。しかし、本来牛というのは草を食べる動物で、牧草を食べた牛の生
乳にはカルシウムや脂肪酸の他にビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

しかも、牛も人間と同じ哺乳類ですので妊娠しないとお乳は出ません。お乳を出し続けるために、
産後2ヶ月程度で人工授精させられ、妊娠しながらお乳を絞られています。もちろんお乳を出すの
はメスです。
牧草放牧飼育で、ホルモンや抗生物質の注射なしの乳牛から絞った非加熱牛乳は、栄
養価も高く、カルシウム吸収率もよく、アルカリ性の体に良い牛乳になります。

残念ながらこの牧草放牧飼育のアルカリ性の牛乳は、
日本では唯一北海道にある想いやりファーム
のみ。麻布十番のナニワヤで購入して飲んでみましたが、牛乳が苦手な私が美味しく飲めました。
表面に薄く膜を張っているクリームがこれまた美味しい。新宿伊勢丹でも購入可能のようです。

よって本来の牛乳はカルシウム吸収率が良いにもかかわらず、殺菌したがために大切な酵素や乳酸
菌が死滅し、遺伝子組換え穀物飼料を与えられてビタミンやミネラルなどの栄養素が不足し、放牧
されずに牛舎で育てられた薬ずけの乳牛からとれた牛乳は、本来の牛乳とは別の飲み物になってし
まっています。

なんでも抗菌・殺菌してしまう日本。これが現代の病気アレルギー、免疫力が低い病気になりやす
い体質、さらに進んで腸内細菌が減り癌になりやすい体質の要因になっています。賛否両論ありま
すがこれを考えるとやはり日本の牛乳は飲まないほうがいいのかもしれません。そして、想いやり
ファームのような牛乳を増やしていくには消費者のニーズに他なりません。皆様は、日本の牛乳を
これからも飲み続けますか?

*岩手県の中洞牧場の牛乳も牧草飼育です。


 

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