イギリス サリー州ナショナルトラスト ポールスデンレーシー

 

 

 

こんにちは。
久しぶりにエコロジーの記事です。

先週のオーガニックコスメ講座でも
少し話しましたが
明らかに日本は環境問題を意識して
生活しなければいけない国ですが
残念ながら環境意識が低い人が本当に多いと感じます。

オーガニックはエコロジーと表裏一体。
よってオーガニック商品はエコ商品でもあります。
何故なら農薬を使用しないということは
環境保全に一役買っているからです。

日本の有機JAS農産物には問題があり
自然栽培の方が良いという方もいらっしゃいますが
どちらも良い点悪い点があり
どちらを選ぶかはご自分の選択です。

とは言っても自然栽培の流通はかなり低いので
オーガニックライフを送るには有機野菜の選択も必要になりますが。。。
これに関する過去記事はこちらをクリック下さい。

加えまして、パッケージがバンブーや
何年か経つと土に帰るような素材の商品は
オーガニック商品としては最高の商品です。

ヨーロッパ、特にドイツ、スイス、オーストリアの
オーガニック製品は日本のそれと比べものにならないくらい
環境や人権に配慮した商品が多いのが見て取れます。
そして、そのような商品を作らないと売れない傾向にあります。

それはこの国々の国民の環境意識が高く
子供の頃から環境に配慮して商品を選ぶことが
当たり前で育っているから。

ヨーロッパのエコロジー運動は
第二次世界大戦後の産業発展と近代化により
ドイツの黒い森シュバルツバルトが
酸性雨で枯死したことから始まります。

この酸性雨で生態系に深刻な影響が出たことが発端になり
緑の党と称された環境政党が発足されました。

例えば、スイスは自然環境と生活が密接に関わっています。
スイス最大の都市チューリッヒはチューリッヒ湖畔に
市街地が広がっていて、地球温暖化が進めば
アルプスの氷河が溶けて湖面が高くなり
市街地の一部が水没する可能性もでますし
水温が上昇し生態系に影響を及ぼします。

スイスは湖が多く点在しその多くが氷河湖。
これらの湖に沿って美しい町や村の多くがあります。
そしてスイスといえば美しい山々の景色。

スイスアルプスへのスキーで
シャンペリーへ向かう途中に目に飛び込んできた
遠くにそびえ立つアルプスの山々の美しさは
今でも目に焼き付いています。

このようにスイスでは
自分達の生活に自然環境が大きく影響するので
エコロジーを意識して生活をすることが
身についているのです。

またヨーロッパの国々は国土が狭い国が多く
工業地帯と居住地域が比較的近距離にあり
環境汚染の影響を受けやすいということも挙げられます。

加えて、チェルノブイリ原発事故による
放射能汚染でヨーロッパ各国は
約30年経った今でも影響が少なからずで
既に日本と同じ痛みをだいぶ前に経験済みです。

 

 

 

 


ゲッティ美術館から見たロサンゼルス市内

 

 

 

 


それに比べてアメリカ全体を考えると
環境問題に疎い傾向があります。


アメリカは西海岸のオレゴン州、ワシントン州、
カリフォルニア州などはリベラルで
エコロジカルな人が集まる地域ですが
ヨーロッパに比べると地域差があります。

日本と同じでオーガニック商品を選ぶ基準が
環境の観点ではなく
個人の健康と美容の人達が多い傾向にあります。

これはアメリカは国土が広く
工業地帯と住居地域を遠く離して都市計画が可能なため
日々の生活レベルで環境問題を身近に感じることが
少ないということも一因と考えられています。

因果応報の法則で
他者に行ったことが自分に返ってくると言いますが
環境保全も同じで、環境に配慮して選択したことが
自分に回り回って返ってきます。
要するに環境を考えて選択したことが
自分の健康と美容として自分に返ってくるということです。

このように考えて商品を選べば
オーガニックは値段が高いと手を出さない人達にも
ご興味を持って頂けるかなと思いますが。。。


日本に置き換えますと日本も国土面積が狭く
住居地が環境に左右されやすい国です。

しかも3.11以降はヨーロッパと同じく
放射能汚染に悩まされ

中国の大気汚染によるPM2.5問題もあり
環境問題に真剣に取り組まなければいけないのですが
臭いものに蓋状態。。。

ヨーロッパのオーガニックコスメ商品は
オーガニック認証取得で有りながら且つ
パッケージがエコロジカルで
栽培方法がビオダイナミック農法やフェアトレード、
抽出方法もスパゲリック法などの原材料を使用する
素晴らしいオーガニックコスメが多いのが特長です。

コスメ以外でも発展途上国で栽培されている
綿花、カカオ、コーヒー、さとうきび、香辛料などは
オーガニック且つフェアトレードがヨーロッパでは当たり前。
そうでなければ売れないのです。

環境を考慮して生活をするべき日本も
健康や美容に趣を置きながらも
消費者が環境にも配慮した商品を選ぶように
オーガニック商品のパッケージや原材料にも気を配った
ものづくりをしていくことが大切です。

最後に5回もノミネートされながら
今年初めてオスカーを手にした環境活動家でもある
レオナルド・ディカプリオの受賞スピーチで締めくくります。

「この映画は、自然界にいる男たちを描いた作品です。
 2015年は、歴史上もっとも気温が高くなった年。
 私たちは雪を見つけるために南極まで行かなければなりませんでした。
 気候変動は真実です。問題は今起こっています。
 何よりも急速に、生けるものすべてを脅かしかねない課題です。
 先延ばしするのはやめて、みな一丸となる必要があります。
 世界のリーダーたちをサポートをするべきです。
 人を想い、その土地の住人たちを大切にする人々を。
 強欲な政治による気候変動の影響を一身に受け、
 恵まれない環境を強いられている人々のために動く指導者たちを。
 私たちの子孫のことを考えて行動する政治家を。
 今夜の受賞に感謝します。
 この星があって当たり前と思わないで下さい。
 私にとって、今夜の受賞は当然のことではありません。
 ありがとうございました」。

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