フランス大統領選は混戦状態〜それぞれの集会の観客の様子です | 杉田 水脈(すぎた みお)オフィシャルブログ

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昨日、ホテルに戻る時、またまた最寄り駅を地下鉄が通過。次の駅で降りて引き返すとレピュブリック広場でブノワ・アモン Benoît Hamon氏の集会が開かれていました。
19日に見た集会と比べてこちらの方が「フランスの王道」と言った感じでした。まっ、今まで与党だった社会党ですから、捧げている政策が高齢者や子ども、女性に優しいのもフランスの保守本道かもしれません。変わったところでは大麻の合法化も彼の公約に入っています。左派ではありますが、国旗がはためき、最後は国歌の大合唱。日本の感覚だとびっくりするかもしれません。左派も右派も国旗、国歌に敬意を払い、愛国心はみんな強い。その上で政策としてコンサバティブvsリベラルを戦わせる、これが海外の選挙です。異常なのは日本の方なのです。
さて、今まで三つの政治集会に行きましたが、観客を見比べるととても興味深いです。
マクロン氏は既存政党ではない新しい政治団体を立ち上げて戦っている、日本で言えば大阪維新や小池新党のような感じですが、集まっている人々も若い人や女性が多く、明るい雰囲気です。
ルペン氏は日本の保守の集会を拡大したような感じで、少し敷居が高いかも。いつも同じような面々しか集まらず、拡大、浸透に苦労している日本の保守から見ればあの動員力は羨ましい限りです。なお、ルペン氏が強いのは地方。今回もマルセイユの集会がテロリストに狙われました。地方で強く大都市では苦戦したトランプ氏と似てますね。日本も地方は保守で都会はリベラル傾向が強いですね。
アモン氏は観客も「ザ・フランス人」と言う感じで、日本で言えば自民党の大会などに近いかもしれません。が、日本と違うのは家族連れが多いことです。子どもたちが大勢、国旗を振っていました。家庭でも政治の話をするのが普通のフランスでは、子供の頃から政治集会に親に連れられて参加します。親の影響は大きいようです。
共和党のフィヨン氏の集会もテレビを見る限りではアモン氏と同じような雰囲気です。
メランション氏の集会にも行ってませんが、氏を支援する移民のデモに遭遇しました。極左と言われる方ですが、今のところ三番手に着けています。
日本ではルペン氏優勢と伝えられているようですが、こちらの情勢は4人が混戦状態。誰が決戦投票に残るのか?全くわからなくなっています。
写真は1ヶ月前と昨日現在の支持率とアモン氏の集会の様子です。image
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