デンマークの移民の話は書いていませんでしたが。】 | 杉田 水脈(すぎた みお)オフィシャルブログ

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【デンマークの移民の話は書いていませんでしたが。】
デンマークは治安が良く、落とした財布も日本のように戻ってくると聞いていたのですが…。
世界初の歩行者天国で有名な「ストロイエ」を散策する時、コーディネーターさんから「ルーマニア人の窃盗団が横行しています。彼らはプロですからとにかく気をつけてください。」と注意を受けました。コペンハーゲン空港でもビジネスクラスのカウンターにスリが多いとのこと。彼らはスーツ姿だけど足元は逃げやすいようにスニーカー。どんな人混みの中でも犯行に及ぶそうです。
デンマーク人ではなく、外国人の窃盗団。
こんな状況ですが、お話を伺ったフォルケフォイスコーレ・インターナショナルピープルズカレッジの校長先生は「移民の受け入れを辞めるのは多様性を認めて共存してきたデンマークらしくない。デンマークの難民受け入れはまだ人口の10%。他国では25%受け入れている国もある。まだまだ大丈夫。」と語り、「日本は1%しか受け入れてないじゃないか」と批難されました。
多様性の支援に向けて取り組む団体「クビンホ」のスザンヌ氏も「今までは、移民や難民の方々にデンマークを理解して早く馴染んでもらえるような施策を展開してきたが、それは違うような気がしている。移民の人達とも対等であるべき。これからは彼らのありのままを受け入れ、彼らからも学ばなければならない。」と語りました。
一方で昨年の選挙では、移民排斥を唱える右派「デンマーク国民党」が躍進し、連立を組む中道右派の「自由党」が四年ぶりに政権奪回を果たしました。
日本でも移民問題が表面化した時(既に表面化しつつあります)、キチンと選挙で民意が示される必要があります。が、日本にはデンマークの「デンマーク国民党」やフランスの「国民戦線」のような右派政党が国民の支持を得ません。(このような党が躍進する時にはもう手遅れ状態ということかもしれませんが)
先日の討論会でご一緒した元ウクライナ兼モルドバ大使の馬渕睦夫先生がおっしゃいました。
「自民党が移民を推進すると言ったら、一体どの政党が反対してくれるのだろう?」
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/161031/afr1610310002-s1.html