選挙期間中は、ブログの更新を自粛していました。
今週の日曜日から統一地方選後半戦が始まるので、また書けなくなってしまいます。
その前に、どうしてもこの事実だけは皆さんお伝えしたいと思い、書くことにしました。
統一地方選挙戦最終日の出来事です。
明石市選出の県会議員候補の陣営に入っていました。(33歳の新人候補です。)
午後になり、20時前の最終演説をする場所を確保しなくてはなりません。
当然各陣営、中心地である明石駅周辺を狙ってきます。
予想通り、駅前広場はすでに押さえられていました。中には朝の7時から場所取りをしていたというツワモノ陣営も。。。
我々の陣営は、少し東にそれて、コンビニ前の交差点で行うことに決め、旗やジャケットを着たボランティアを配置。コンビニの向かいの少し舗道が広くなっているところに舞台を設営しました。
17時過ぎごろ、
「杉田さん、あれ、なんですか?」
と、ボランティアの一人が私に駆け寄ってきました。
指差された方を見ると、コンビニのまん前に長い荷台の大きなトラックが停まっています。その横には、頭に「必勝」の日の丸鉢巻をした体格のいい男性が腕組みをして仁王立ちしています。
近づいてみると、只者ではない異様な雰囲気をかもし出しているその男性は、『龍馬プロジェクト』にも所属している現役明石市議会議員のS議員。日本S新党の党員です。うちの候補とは、とある政治塾で一緒に勉強していると聞いています。
以前飲み会でご一緒したこともあったので、
「Sくん、これは何?」
と、話しかけました。
彼は開口一番、
「俺は、今回一度も○○(うちの候補の名前)の邪魔はしてへん。全く邪魔はしてへんからな!」
全然答えになっていません。
私 「邪魔をしてないんやったら、最後まで邪魔せんとってくれる?」
S議員 「俺は邪魔はしてへん。邪魔は一切せんかった。」
会話になりません。
私 「ここに(演説用の)選挙カーつけるの?」
S議員 「そうや」
私 「うちの陣営はここでやるために場所とってるの。こんなところで(演説)されたらむっちゃ邪魔やん。」
S議員 「それやったら、この場所抑えといたらいいでしょ。とってないそっちが悪い。」
私 「ここ、駐停車禁止の場所よね?選挙カーが来ても車置けないし、演説できないよ。選挙法違反!」
S議員 「そんなもん、知るか!」
選挙カーは「駐車禁止」の場所には置いてもいいことになっているのですが、「駐停車禁止」のところに置く事はできません。そのため、うちの陣営はそこの場所には何もしていなかったのです。
言い合いをしているうちに、政党(2大政党のひとつ)の選挙カーが来て、トラックが場所取りをしていた場所に停まりました。
たすきをした人物(あとで聞けば、無投票で当選が確定したその政党の公認候補者)が、私たちのボランティアの間を
「はいはい、お疲れさん、お疲れさん」
と、わざわざ割って歩きながら、選挙カーのところにやってきて、車の上に立ち演説を始めました。
私 「これ、法律違反だよね。」
S議員 「警察呼んできたら退いたるわ。警察が来たら退くわ!」
その場で信頼できる人物とも連携をとり、警察を呼ぶことに決めました。
明石駅の北側にある交番に行き、事情を説明。
「△△党の人も『警察が来たら退く』と言っているので、違法である事は承知の上でやっていると思います。」
私たちの訴えに答え、二人の警察官が現場に駆けつけてくださり、△△党の陣営は場所の移動を余儀なくされました。
烈火のように怒ったS議員。
すごい剣幕で、
「邪魔したな!邪魔しやがったな!!覚えとけよっ!」
と私に向かって脅しともとれる暴言を吐きました。
聞くところによると、彼はボランティアの人たちにも暴言を吐いていたようです。
そこに到着したうちの候補にも
「警察はないやろ!警察はっ!!」
と詰め寄る始末。。。
ホッと胸をなでおろしたのもつかの間、見ると今度は私たちの陣営が舞台設営をしている真横に割り込み、選挙カーが停まりました。そして、公認候補者本人が到着し、演説を始めたのです。
その内容は耳を疑うようなモノでした。
「明石以外の土地に生まれ育った人間に何ができる!」
「今求められているものは、新しいモノではない。従来の体制である。」
「明石には新しい政党も新しい風も要らない。」
「明石には若い候補者は必要ない。信頼できる年配の候補者しか必要ない。」
すべて、我々の候補者に対する攻撃です。
極め付きは、
「皆さん、どこの馬の骨かもわからない若い候補に投票しますか?」
現職の3期目の議員さんとお聞きしています。
その現職の県会議員さんがこんなにも汚い言葉で、若い候補者を攻撃する。
その言葉には品性がなく、低い人間性がにじみ出ていました。
こんな低レベルの人間が政治をやっていては日本は変わらない。
今の日本をダメにしたのは、今の政治家です。その政治家が自分の責任を取らずに、未だに私利私欲に走ることが国民の批判の的になっていることが全くわかっていません。
さて、そこで対抗してマイクでがなりあっていても、有権者の皆さんに私たちの声は届きません。
その場所では10分間だけ演説し、我々陣営は場所を移しました。
移動の途中にもう一度明石駅前を通過したとき、ちょうどS議員が車の上でマイクを握っていました。
「自民党でなければダメなんです!!」
と、大声で叫んでいます。
候補者を含め一同、耳を疑いました。
彼は日本S新党の議員さんです。
節操も何もない。自分の信条やポリシー、所属する党に対する忠誠心はどこに行ったのでしょう?
1月に吹田で行われた龍馬プロジェクトの総会。
ゲストの慶応大学 岸教授は講演の中で、
「正々堂々と、正論を貫いて選挙戦を戦って勝ってください。」
と我々にエールを送ってくださいました。
彼は私たちと一緒にその話を聞いていました。
その県会議員さんを応援したら何票 票を分けてもらえるのか知りません。が、そのために仲間を売る、そんな行為が許されるはずありません。
後日、S議員から私の信頼できる友人(警察を呼ぶときに相談した、うちの陣営をずっと手伝ってくれたS藤さんです)のところに電話があったそうです。
その内容はまた後日、S籐さんのブログをお楽しみに。。。
私のところには未だに謝罪の電話も何もありません。
バッチをつけている現役の市議会議員が、一般市民である私を始めボランティアに暴言を吐いた事は許されないことです。
この件については、今後法的な手続きを含め何らかの手を打ちたいと考えています。
今はみんなの党の支部長を務めていますが、私自身選挙を手伝った経験も乏しく、内部事情はほとんどわかりませんでした。
今回、陣営に入り選挙を手伝って経験した最終日の出来事は、有権者の皆さんには絶対伝えないといけないと感じました。
17日から統一地方選挙の後半戦が始まります。
投票する候補者を選ぶ前にこのブログを見てくださった皆さんに心から感謝します。
ありがとうございました。
追伸
ここに登場する人物は私を含め、頭文字が「S」ばかり・・・。「さしすせそ」は違うのですが(笑)ややこしくってすみません。