さあ! | 杉田 水脈(すぎた みお)オフィシャルブログ

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衆議院議員「すぎた水脈(スギタミオ)」の公式ブログです。

与野党攻防、3月ヤマ場=予算関連法案が焦点―通常国会、24日に召集
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000050-jij-pol

今日から通常国会が始まります。
もちろん、焦点は予算案となります。

公務員時代、現場の改革を始めるときは、まず、予算の説明からはじめました。
わかりやすく説明するためによく利用したのが、
「予算を家計に例えたもの」と、「借金時計」です。
予算が厳しいことをまずは知ってもらう。自分の自治体だけでなく、国全体もとても厳しい状態であることを。
その上で、何を切り捨て、何をやっていくのかを自分達で考えてもらうためです。

不相応な生活、へそくり枯渇=11年度予算案を家計に例えると
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010122400783
日本の借金時計
http://www.geocities.jp/mkqdj167/japan.htm

「収入に対して支出が多い。その結果、借金が膨らみ続ける。」

実は、この現象、今に始まったわけではありません。

自民党政権時代から、公務員改革や税制改革が進まず、一方で少子高齢化に伴う社会保障などの需要が増え続け、借金で穴埋めをしてきました。
民主党政権になって、従来の予算にバラマキがプラスされ、とうとう借金の割合が半分を超えてしまいました。

結局、バブル崩壊以降、「入」を増やすことも、「出」を抑えることもできなかったということになります。

予算案を批判する事は簡単です。
では、なぜ「出」を抑えることができないのでしょうか?

従来支払われていたものを減らすとなるとみんな「大反対」となります。
一旦もらってしまうとそれは「既得権」となります。そのラインを維持しようと必死で抵抗するわけです。

負担を増やすことについても同じです。
後期高齢者医療がいい例です。

結局「国民」が反対するから、借金の方が多い予算しか組めない状態になってしまうわけです。

その結果、政府債務残高GDP比は約200%と先進国の中で最も高く、政府債務の絶対額も10兆ドルを超え、断トツで世界一となってしまいました。

将来子どもたちの世代にツケを残さないようにするためには、当然借金の割合を減らしていかなければなりません。

そのためには、収入を増やす事はもちろんのこと、支出を減らす努力をしていく必要があります。

バラマキの耳障りのいい政策を掲げるところに投票するのではなく、厳しいことでもきちんと真実を伝え、改革をやり抜く姿勢と覚悟を持った人を政治家にしなければいけません。

龍馬プロジェクトの冒頭、慶応大学の岸博幸先生が講演の中で
「正論を言って、選挙を勝ち抜いていただきたい。」
とおっしゃっていました。

正論を言うと選挙に負けるから、オブラートに包んだり、できもしないのにいいことばかりを言う。
国民はもうその危うさに気付いています。
だから、正々堂々と正論を語って選挙を勝ち抜いて欲しい。

4月の統一地方選。
厳しいことでも正しいことを言っている人が選ばれる、そんな選挙になって欲しいと心から思います。