【然し僕はこんなにも幸せな家族の一員である前に、日本人であることを忘れてはならないと思うんだ】
我が国初の女性総理大臣が誕生した日。
私は林英臣政経塾の仲間と共に山口県周南市大津島にある回天記念館を訪れました。
フェリーで上陸後まずは、魚雷発射基地跡を見学し、坂の上にある回天記念館へ。大津島には回天記念館だけでなく、魚雷発射基地跡や回転訓練基地等、当時の面影を留めた施設が多く存在しています。
まずは回天記念碑に献花をし、黙祷。
館内の研修室にて、記念館の岩崎氏から説明を受け、その後、館内を見学しました。
回天は戦争後期に発案された兵器である為、散華かれた方々は17歳〜20代前半の方が多く、平均年齢は20才。まだ少年の面影が残る、それでいて凛々しい遺影を拝見しているだけで涙が出ます。
菊水隊、金剛隊、千早隊等、楠木正成公に因んだ名前の隊が多いのは、当時の修身の教科書で子供の頃から心に刻まれているからとのことでした。
冒頭の言葉は、慶應義塾大学の予備学生であった塚本太郎少尉の遺書の一部です。
前半は家族や友人、故郷の人たちへの想いが、そして、後半は「日本人として」の決意が綴られています。
冒頭の言葉の後は、次のように続きます。
「日本人日本人、自分の血の中には三千年の間、受け継がれて来た先祖の息吹きが脈打ってるんだ。鎧兜に身をかため、君の馬前に討死した武士(もののふ)の野辺路の草を彩ったのと同じ、同じ血潮が流れているんだ」
この言葉を聞いて(記念館では、この遺書を読み上げられた少尉の肉声を聞くことができます。)、胸の奥の深いところを突かれた気がしました。
日本人の血。
きっと私の中にもその武士(もののふ)や少尉のように若くして、国の為に命を捧げられた方々と同じ日本人の血が流れている。
このことをもっともっと強く意識して、これからは生きていきたいと思います。
この歴史的な日に大津島の回天記念館を訪れることができたことに、とても意味を感じたそんな一日でした。
是非多くの方に回天記念館に足を運んでいただきたいです。