先日書いたブログ

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最近はニワトリを締め殺せるような人は少ない思いますが、北海道八雲育ちの私の父にとっては普通のこと…

 

とは言え、父が初めてニワトリを締めたのは

 

6歳

 

これは昭和20年の終戦当時でも珍しいことだったそうで、父のクレイジーさを表すエピソードとして我が家に伝わっています。

 

映画ビッグフィッシュのプロポーズシーン

 

私の父は、東京荒川区で昭和13年11月3日に生まれました。

 

当時、祖父はいくつか工場を持っていたので、父の家庭はかなり裕福だったそうです。

 

1歳の誕生日に、丸々と太った男の子がセーラーカラーの服を着ている記念写真を見たことがあります。大切な長男、おぼっちゃま!という雰囲気でした。

 

その後、東京の空襲で2つの工場が焼け落ち、食べるものにも困り始めた父の家族は、祖父の実家がある北海道に疎開することになりました。

 

北海道に行けばとりあえず食べるものはある

トウモロコシとジャガイモを食べよう

 

小さな子供を連れて上野からの電車の旅は辛かったそうで、祖母には何度かその話を聞きました。

 

北海道に着いた父の家族は、親戚の中でも、本家と言われる家でお世話になることに。

 

食べるものはありましたが、その生活は厳しいものだったそうです。

 

疎開もの

 

と言われ、学校でもいじめられ、自宅でも決して待遇が良かったわけではない。

 

そんな中で、本家の主のお爺さんは、強情で気が強い性格の父に意地悪をしようと思い

 

今日はニワトリをご馳走してやるから1羽絞めてこい

 

と、当時5-6歳だった私の父に言ったそうです。

 

同じくビッグフィッシュに出てくるお話し好きのお父さん

さすがに小さな子供がニワトリを素手で殺せるとは思わなかったようですね。

 

でも父は予想に反して、本家のお爺さんが一番大事にしていた

 

一番大きなニワトリ

 

と格闘の末に、見事絞めることに成功。

 

本家の主は驚いたものの、ニワトリをご馳走してくれたそうです。

 

でも、その後、家族そろって家を追い出されました。

 

6歳でニワトリを絞めるような子供は恐ろしくて家には置いておけない

 

と言うのが理由 えーん


ひどいとは思うけれど、あの頃はみな生活が大変だったんだろうと思います。

 

父は小さかったので、あまり覚えていないようですが、


祖母は

 

体よく追い出された

引っ越した家は寒くて辛かった

 

と言っていました。

 

父は中学2年生まで北海道で育ちましたが、

 

小学4年生で番長になった

相撲大会で優勝した

凍る川を渡る儀式を皆の前でした

放牧されている馬に木の上から飛び降りて乗馬を楽しんだ

学校にマジシャンが来て友達が腕に釘を刺されたのを見た

 

など、色々な逸話があります。

 

 

全て私が小さかった頃に

 

寝る前のお話

 

として父から聞いていたものです。

 

少し大きくなってからは、旅行の行き帰りの車の中でよく父の話を聞きました。

 

東京に帰ってきてから飼っていた犬の話

亡くなった弟の話

 

悲しい話もいくつもありましたし、自分の経験ではない

 

ナチスドイツのガス室の話

 

など、怖い歴史シリーズもありました。

 

 

 

父の思い出話は

 

どこまで本当なんだろう?

 

と思うこともありますが、父親の思い出話がベースになって物語が展開する

 

映画「ビッグフィッシュ」

 

のように、全てが本当の話なんだろうと思っています。

 

 

 

 

今日のおすすめ

 

ティムバートン監督の、美しいラブストリーを描いたファンタジー映画「ビッグフィッシュ」は私のお気に入りの映画です。

 

ぜひ見て欲しい

 

この作品に出てくるお父さんは、私のお父さんの話を彷彿とさせます。

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