里親募集に応募してくれた奈良のおうちでトライアル2週間目、徐々に打ち解けてきた頃、
里親候補さんのほんの僅かな油断が隙を作り、逃がしてしまいました。
目撃証言から、恩有る保護主の家、京都にチャコは帰ろうとしている!と推測しました。
足取りからもうすぐ帰りつく筈だと、私は気楽に考えていました。
まるでドキュメント番組を見ているみたいに。傍観者の立場で応援していました。
情報が錯そうし始め、どうも変だと感じ、捜索に参加するようになったのはだいぶ後でした。
何も判っていませんでした。
奈良~京都の実際の距離。実際に電車で通って、歩いて行くのは無理なのでは?と感じました。
チャコは飼われていた犬ではないので、他人を頼る事を知らないかもしれないと聞き、
「繁殖犬」とは「保護活動」とはどういう事なのかと、初めて知りました。
チャコに関わって学んだ事が沢山有ります。
迷子の犬、捨てられた犬に里親を探す事がどんなに尊く大変な活動である事か。
ペット産業の裏で、どんな事が現実に起こっているのか、飼い主の意識、地域間の格差。
あまりにも知らない事ばかり、知ろうとさえしていなかった。
チャコを記事にする事で、関心の無かった方々にも知って頂くようになりました。
自然な流れで、保護活動のお手伝いを いつの間にかしています。
そしていつか、ひょっこりチャコに繋がって、嬉しい報告が出来る事を願ってやみません。
私は新幹線をよく利用します。すぐそばに奈良線があり2年前を思い出し涙が滲みそうになります。
今日こそは保護出来るように、今日こそは有力情報が得られるようにと休日の度に通いました。
いったんフリーにさせてしまったら、呼び戻しの効く犬でない限り、
跳び出した後を追いかけて捕まえるのは至難の業です。
まして土地勘の無いトライアル中の犬はそのまま迷子になってしまいます。
交通事故、誘拐、飢え、病気、怪我・・・。
保護されても飼い主が捜さなければ、地域によっては殺処分になってしまいます。
この記事を読まれたあなたが、他人事と思わずに自分の愛犬に置き換えて
どうか再度、脱走防止に気を配って下さい。迷子札は付けていますか?
3日前に保護した老犬は次の日に飼い主が名乗り出てくれました。
迷子札、鑑札をつけていれば、心細い思いで警察に一泊しないで済んだのに。
預かりッコ達はみんな、どうしてこんなにいいコが?と思うようなコばかりでした。
飼い主に捜して貰えずカウントダウンが始まってしまいました。
でも殺処分を待つ身から救出され、幸せになってくれました。そんな幸運なコは僅かです。
毎月チャコちゃんの記事をUPするのは、逃がしてしまった里親候補さんや、保護主さんを
傷つけているかもしれない、もう触れて欲しくないと思って居られるかもしれない。
でも不幸な犬を増やさないきっかけとなる日に、何故不幸な犬が居るのか考える日にしたい。
そう思って続けています。


